クンビーラ

医療器機メーカー・マナス薬品は、無医村問題解決のための遠隔医療システム〈テレピタル〉の開発を進めている。

遠隔操作式の医療機器を搭載したメカが過疎地の公民館等を巡回し、離れた場所にいる医師がモニターごしに診察・治療を行うというものである。

1台の医療メカを複数の自治体が共用することでコストが抑えられ、また、メカは普段はメーカーのもとに置かれ常時メンテナンスを受けられるという利点もある。

このクンビーラは〈テレピタル〉メカの試作機の1つで、歯科用タイプである。

 

 

移動ベッド・担架としての役割を備えた汎用機をベースにしているため、自走機能及びリフトアップ機能が組み込まれている。実際の運用の際は車両で運搬することになると思われ、量産化にあたってはこれらの機能はオミットされる可能性もある。

 

★ストーリー上での活躍

パワークスポーツ大会出場予定者を対象とする健康診断(義務制)」の通知が届き、末田は会場となる病院を訪れる。受診者の列から隔離され別室へ誘導された彼は、クンビーラのシートに拘束され、歯科治療器具による拷問を受ける。

治療用シートからは操作できないはずのクンビーラ末田は何らかの方法で暴れさせ、その場を脱出する(その間も治療器具は迫ってくる)。