カンドーシャ

食品会社・マナス食品は食肉加工環境の徹底した無菌化を掲げ、作業の機械化を推進した。鶏や豚についてはオートメーションによる加工システムが整えられたが、牛の場合はサイズや体形の個体差が大きいため、オートメ化には技術的困難が伴った。その解決策として、個体差に柔軟に対応できる有人ロボットの導入が提案され、肉牛解体用メカ・カンドーシャが誕生するに至った。

外装には防汚・抗菌コーティングが施され、汚れがつきにくい滑らかなデザインが採用されている。パワーボックスについては、同様の特徴を持たせた専用タイプの製造も検討されたが、結局既存のタイプを気密パウチで覆うという案が採用された。

3本の腕に多様な食肉処理用ツールを備え、屠畜から枝肉(出荷状態)化に至るまでの一連の工程を1台でこなすことができる。

右上の腕にはスチームジェットがあり、これは枝肉の最終仕上げに使われるほか、器具類の洗浄・消毒にも用いられる。

 

■バリエーション

マナス農水
(農林水産会社)