謎の少年矯正施設・ナラカの“教育プログラム”は、「基礎コース」「応用コース」の2課程に分かれている。
入所者は1ヶ月半ほどで基礎コースを修了し、応用コースの会場である人工的荒野へと送られる。そこでは5つの入所者グループがパワークによる戦闘を繰り広げている。
ここで使われるパワークの大半を占めるゴーという機種は極めて非力(パワーボックスを1個しか持たないため)かつ脆弱で、とても格闘戦に耐えるものではない。入所者たちはその戦闘力を増強すべく、機体に様々な改造を施している。
改造にあたっては、パワーボックスをどこまで増設するかが重要なポイントになる。(改造に要する手足のパーツはその辺にいくらでも転がっているのに対して)パワーボックスは常に不足気味であり、1台あたりの個数を多くして少数精鋭の戦闘チームを作り上げるか、1台あたりの個数を抑え戦力となる機体数を多く確保するか、という選択を迫られることになるのだ。
改造の技術が磨かれるにつれグループごとの機体スタイルが固まっていき、今ではそれぞれの特徴が明確な一定の「機種」と呼べるものが確立されている。
図の機体は末田が所属するグループ・地軍の標準的な改造例で、ゴーアと呼ばれるタイプ。パワーボックスは3個で、戦闘用として満足に活動できる最低ラインとされる。
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ゴーカ(空軍のタイプ・歌原機)  |
ゴーラ(火軍のタイプ・八綱機) |
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ゴーヴァ※(水軍のタイプ・庄野機) |
ゴーハ(風軍のタイプ・前戸機) |
※この作品ではカタカナ語の[v]音はバ行で表記することにしているのですが、名前がまぎらわしいので例外的に「ヴァ」を用います。 |