ノーシティプサム

マメデッポウ収穫用メカ。

マメデッポウはマメ科の食用植物で、筒状の鞘の中に7〜10個の拳大の固い実をつける。

収穫期を迎えたマメデッポウには、近づいてくるものに向けて実を高速で発射するという性質がある。その威力は至近なら家屋の壁を撃ち抜くほどで、収穫作業は大変な危険を伴う。

飛来する実から機体を保護するため、本機の胴体部下面は吸衝材で覆われている。固い装甲でなく軟質の吸衝材を用いるのは、発射された実も大切な収穫物(商品)であり傷物にするわけにはいかないという考えからである。

両手は独特の湾曲した刃を持つハサミになっている。これは鞘を枝から切り取る、鞘を裂いて実を取り出すといった作業に合わせたものである。

飛来する実がコクピットに迫ると右肩の動体センサーがいち早く検知し、左肩の半透明シールドが自動的に正面に回り込み防御する。