ギャルバナム

養鶏メカ。

謎の伝染病〈トリカゼ〉の流行によって大打撃を受けた養鶏業界が、感染の拡大を食い止めるための対策として導入した。

ベルトコンベア式のマニュピレーターを持ち、鶏を鶏舎から放牧地に移す(及びその逆)作業に使われるメカであるが、その際に感染ニワトリを識別する機能がある。

マニュピレーターを覆う軟質材には病原体を感知するバイオセンサーが組み込まれており、感染ニワトリに触れると赤く変色する。変色したマニュピレーターは自動的に切り離され、ニワトリごと柵の中に落ちる。

こうして選別された感染ニワトリはただちに隔離され、(この先はご想像にお任せします)。