ファブラ・シリーズ
- グレーブラム
ワールス波発生装置。物質の分子結合を変化させる。
- ベインシステム
地下に張り巡らされたエネルギー供給装置。あらゆるメカはそこから動力を得て稼動している。
ガリンペイロ（山師）の１集団・モリオン兄弟が採鉱作業に使う改造キャリアタイド。
荒涼たる岩場に囲まれた鉱山町〈パイライツァン〉には、一攫千金を目論むガリンペイロたちが思い思いの改造を加えたメカを携え集まってくる。彼らは仕事がない時はケンカや賭け闘技（メカ同志の）に明け暮れ、その所有メカは軍事用と見まがうような禍々しい装備を施したものがほとんどである。
コンバスタム
両肩から〈飛翔発破〉（つまりはミサイル）を発射する。普段の作業時も発破を抱えているという物騒なメカ。
脚部は展開して防御シールドになる。
コンクエスタム
右腕に削岩機。左腕は廃石除去ユニット。胸部に小型の発破ランチャー。
掘進作業の先頭に立ち落盤や爆発の危険を引き受ける。非常時にはコクピットの防護殻が閉じて搭乗者の身を守る。
バラスラム
センサー付きのフレキシブルアームを多数備え、それらを岩のすき間に差し入れて調査作業を行う。
膝に回転ノコギリ（削岩刃）がある。
ホスティメンタム
メアシャムがベース。右腕にトンネル掘削用装備・グレーブラムを備える。
グレーブラムは採鉱用としては強力過ぎ、エネルギー食い過ぎ、サイズも大き過ぎなため、砲身（増幅管）を切り詰めて長さは半分、出力は10分の１ほどに抑えてある。それでも機体のバランスを取るのが難しかったようで、著しく非対称な奇妙なデザインになっている。
ディバーソリアム
固い岩盤など工事の難所で活躍。巨大な箱形の右腕ブロックに多彩なマニュピレーターや工具を内蔵する。
左腕は普段は振動カッターを装着しているが、右腕の中身に換装することもできる。
左肩は強力なセンサーユニット。
スポンサプレティアム
細密作業担当。５本の腕に５種の工具を備え、様々な地質・鉱物種に対応できる。
腹部を幾重にも囲む装甲板は、非常時には全身を包み込むように展開し機体を防御する。
元は爆発物処理に使われていたメカと思われる。
キャリアム
長距離センサーで測量を行い、つま先の地中センサーで鉱脈を探す。
左肩は鉱石分析装置。
時として「エネルギー波の中継機」という特異な使われ方をする。一同がベインシステム未設置地域での仕事に従事する際に、遠方から送られてくるエネルギー波を受信し仲間のメカに分配するという役目である。分配するためのエネルギー発射装置は腰に固定装備されているが、遠距離受信用の大型アンテナはかさばるため普段は取り外されている。