アルバム

その巨大さと軍艦並の防御体制から「空の城塞」と異称されるVIP専用旅客飛行艇が、手製の改造メカを駆るたった1人のテロリストにハイジャックされるという事件が起こった。

メカの手足に配された7基のドリルで飛行艇の外壁を突き破った犯人は、そのままメカごと客室に押し入るや右腕の透明ケースに収められた〈励起子爆弾〉を見せつけた。それは半年ほど前、軍の研究施設から起爆実験の真っ最中に強奪されたものだった。

犯人はケースのフタをわずかに開いて見せ、
「弾頭の内部では爆発に向けての不可逆的な連鎖反応が途中まで進んでいる。ケース内に不活性化ガスを満たすことで進行を抑えているが、このままガスが漏れ続ければ反応が再開され爆発するに至る。その威力は『空の城塞』を一瞬で蒸発させるだろう」

と脅迫。

頭上の発光ゲージが爆発までの残り時間を示し、乗客の恐怖を煽る。

犯人の要求は、(以下はメカと関係なくなってくるので省略)

 

身軽モード

緊急時には手足を切り離して身軽になる。切り離された手足はある程度自律的に活動でき、本体の援護を行う。