Release date: 11/2/2005
Country: JPN
Label:
 
ミューチャー・コミュニケーションズ
Catalog#: PYCE-8001
Guest Artists:


  ちなみにこれがUS盤のジャケット

Track Listing:
1 もろびとこぞりて
2 クリスマス・イブ
3 恋人たちのクリスマス
4 きよしこの夜
5 ホワイト・クリスマス
6 恋人がサンタクロース
7 サンタが町にやってくる
8 ジングル・ベル
9 白い恋人達
10 ラスト・クリスマス
11 初めてのクリスマス
12 ハッピー・クリスマス
(戦争は終った)

 この女子十二楽坊のクリスマスアルバムは、今月8日にアメリカでも発売されるそうで(向こうではTwelve Girls Bandとして活動)、当初US盤の曲目や曲順は、この日本盤とは違ったものが告知されていましたが、現時点で発売元のサイトを見ると、[11](これは「The First Noel」の邦題)が2曲目にスライドしているだけで、収録されている全12曲自体は同じものでした。
 マライアの[3]、ワムの[10]、ジョンの[12]はともかく、アメリカでも売ろうとしているのに、[2][6][9]といった日本のヒット曲が、ボーナスではなく通常収録なのはちょっと不可解です(大きなお世話と言われそうですが)。
 ただ肝心のこうした欧米や日本のヒット曲のアレンジは、原曲をほぼ忠実になぞった、あまり彼女たちが演る上での工夫がみられないもので、やや拍子抜け。[2]などは、間奏のコーラスパートの再現にすらなっていない音の重ね方です。かえってキャロルや古いポピュラーソングの方が、アレンジ面では面白みが出ており、[4]はどこかアイリッシュ風、[5]はハワイアンっぽい仕上がりです。
 [8]はブライアン・セッツァーのヴァージョンをカヴァーしたかのようなロカビリーアレンジでしたが、アドリブパートとかもそのまま譜面化したような演奏なのが残念。彼女らの演奏は、そうしたインプロヴィゼイションの部分が希薄に思われ、これが今後セールスを伸ばしていく上の課題なのではないかと勝手に感じた次第。聴き通して一番自然に感じられたのは[11]でした。(2005.11.15)

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