Release date: 10/26/2005
Country: JPN
Label: ヴァーヴ/ユニバーサル
Catalog#: UCCV-1083
Guest Artists:

Track Listing:
1 ジングル・ベル
2 レット・イット・スノウ
3 クリスマス・ソング
4 ウインター・ワンダーランド
5 アイル・ビー・ホーム・フォー・クリスマス
6 クリスマス・タイム・イズ・ヒア
7 サンタが街にやってくる
8 ハヴ・ユアセルフ・ア・メリー・リトル・クリスマス
9 ホワイト・クリスマス
10 ホワット・アー・ユー・ドゥーイング・ニュー・イヤーズ・イヴ
11 そりすべり
12 カウント・ユア・ブレッシングス・インステッド・オブ・シープ

 '98年にインパルスから3曲入りのクリスマスCDというかシングルを出したダイアナ・クラールですが(日本では翌年に一般ののラヴソングを3つ加え、6曲入りのミニアルバムとして発売)、今回はクレイトン〜ハミルトン・ジャズ・オーケストラという、ダウンビート誌でも第1位に選ばれるなど、当代随一の人気ジャズ・ビッグ・バンドをバックにしたフルアルバムを作りました。
 ただの美形シンガー/ピアニストかと思っているうちに、次々とアルバム・セールスを伸ばし、その自信もあるのでしょうか、このアルバムは実にストレートなジャズ・クリスマス・アルバムに仕上がっており、歌にちょっとした風格まで感じられます。バックはさすがに堂々とした演奏で、変に小細工しないアレンジも二重丸です。全12曲はみな有名曲ですが、[12]は映画『ホワイト・クリスマス』でローズマリー・クルーニーが歌った曲。これだけは日本だとなじみが薄いかもしれません。
 中身とは関係ないのですが、気になったのが歌詞カード(オリジナルのブックレットではなく、日本で差し込んだライナー兼歌詞カードの方です)。[3]の英詞が、よりによって、ナット・キング・コールが間違えて歌ってしまった初回盤の歌詞(というか単語)になっていました。それを気にしたナット・キング・コールが、すぐさま次のレコーディングで再吹き込みして、セカンドプレスから音源を差し替えたという、曰くつきの間違いです。
 もちろんダイアナ・クラールは「複数形」でなど発音してませんから、聞き取りの歌詞とも思えません。 多分ネットで歌詞をひろってきたのだろうと思い、試しに検索してみたところ、驚いたことに、正しい歌詞よりもこの間違いの通りに掲載しているページの方が多くヒットするのですね。この手のページのデータも大半がよそのページのコピペだろうと思われますし、それで間違いがどんどん拡大してるのでしょうが、せめてCD付属の歌詞カードぐらいは何とかしてほしいものです。
 ちなみにブリッジの最後の1行はこうなります。
  To see if 
reindeer really know how to fly →
  To see if 
reindeers really know how to fly →×
(2005.11.15)

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