Release date: 11/11/2003
Country: USA
Label: Collector's Choice Music
Catalog#: CCM-409-2
Guest Artists:

Track Listing:
1 O Holy Night
2 The First Noel
3 Silent Night
4 We Three Kings Of Orient Are
5 O Little Town Of Bethlehem
6 O Come All Ye Faithful
7 What Child Is This
8 It Came Upon A Midnight Clear
9 I Heard The Bells On Christmas Day
10 White Christmas
11 It's Christmas Once Again
12 The Christmas Song

 「ハニーコム」や「ワインより甘いキス」のヒットを持つジミー・ロジャースが、ルーレットから'59年に出したクリスマスアルバムです。ジミー・ロジャースといえば、カントリー・ミュージックの父とも呼ばれる同姓同名の大スターがいますが、もともとこの人に憧れていた、やはりカントリー界の大スター、ハンク・スノウがこれにあやかって息子に付けたのが、ジミー・ロジャース・スノウという名前でした。当初は本名でデビューしたものの、なかなか売れず、この「スノウ」を外してからヒットが出て、ハンク・スノウも一安心した訳です。
 このアルバムの選曲は、カントリー系のスターのクリスマスアルバムにしては真っ当、という言い方はおかしいですが、クリスマスキャロルが非常に多く、どうもこのアルバムを作るにあたっては、例えば「赤鼻のトナカイ」のようなノヴェルティ系の曲ではなく、「本物の」クリスマスソングを入れたかったのだそうで、今となっては何たる勘違いかと思いますが、本人は真剣に思っていたようです。そのくせタイトル曲は同じルーレット・レーベルからフランキー・ライモン&ティーンエイジャーズが'57年に出したシングルですから、何を考えてたの?と難癖の一つもつけたくもなります。
 肝心の歌ですが、本人言うところの「本物」を歌うにはまだ力量が追いついていなかったようで、何というか最初から最後まで一本調子。35分という時間が長く感じました。'65年にはドットから2枚目のクリスマスアルバムを出し、この頃は心境の変化があったのか、ノヴェルティ系のクリスマスソング満載で、「チップマンク・ソング」までカヴァーしていました。50/60年代ポップスのコアなファンにしか、ちょっとお薦めは出来ません。(2003.11.24)

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