Release date: 10/7/2003
Country: USA
Label: Bop City
Catalog#: DHS1573
Guest Artists:
Edward Van Halen, Slash,
Steve Vai, Edgar Winter
Sammy Davis Jr.(sampled)

Track Listing:
1 Joy To The World
2 Greensleeves
3 Jingle Bells
4 Carol Of The Bells
5 Broken Heart For Christmas
6 Angels We Have Heard On High
7 Winter Wonderland
8 Look Out For Angels
9 Silent Night
10 The Christmas Song

 スティーヴ・ルカサーのクリスマスアルバムは、アーティスト名に「&フレンズ」とあるように、ほぼ全曲のバッキングとアレンジで参加のジェフ・バブコを始め、エディ・ヴァン・ヘイレン、スティーヴ・ヴァイ、スラッシュ、エドガー・ウィンター等々、錚々たる参加メンバーですが、豪華さが出来に反映したかとなると、正直ちょっと期待はずれでした。
 [1]はエディ・ヴァン・ヘイレンとの共演。左トラックにルカサー、右にエディの順で2回ずつソロをとります。変拍子アレンジの[2]途中でのサックスソロはエドガー・ウィンターですが、やたら長いトラックで、ここまでの2曲はちょっと退屈。[3]ではいきなりサミー・デイヴィス・ジュニアの歌声が聴こえてきてびっくりしますが、これはリプリーズで録音した同曲のサンプリング。憧れのスターだったのだそうで、ここでのソロはサミーへの敬意に溢れた良い出来です。
 [4]ではスティーヴ・ヴァイが登場しますが、ヴァイのギター芸しか印象に残らないトラックになってしまっています。[5]はこのアルバム用のオリジナル曲で、ギターはルカサーとスラッシュ、歌うはルカサー自身。[7]はルカサーとエドガー・ウィンターのデュエットで、やはり歌はエドガーの芸に食われ気味。エドガーのサックスソロも[2]より活き活きとして聴こえます。[8]はもう1つのオリジナル曲。[9]はジェフ・ベックに捧げるヴァージョンとのクレジットがあります。[10]はボーナス扱いで収録された唯一のソロトラック。ある意味ではこれが1番の出来かもしれませんが、コードはラリー・カールトンのアレンジを拝借したそうで、アレンジャー・クレジットにも彼の名前が記載されていました。
 結論から言えば、私の好きなサウンドではないというだけの話なのでしょうけども、ほとんど全曲がルカサーとキーボードのジェフ・バブコによるアレンジで、おそらくこのコードアレンジがキーポイントになってしまっているのでしょう。それを良しとする人ならば楽しめるでしょうし、ピンとこない私のようなものにとっては残念、となるわけです。(2003.11.24)

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