Release date: 11/18/2003
Country: USA
Label: Arista
Catalog#: 82876-50996-2
Guest Artists:
Bobbi Kristina Brown
The Georgia Mass Choir

Track Listing:
1 The First Noel
2 The Christmas Song
3 Little Drummer Boy
4 One Wish (For Christmas)
5 Contique De Noel (O Holy Night)
6 I'll Be Home For Christmas
7 Deck The Halls/Silent Night
8 Have Yourself A Merry Little Christmas
9 O Come O Come Emanuel
10 Who Would Imagine A King
11 Joy To The World

 数年前のマリファナ所持事件以来、すっかりミソをつけてしまった感のあるホイットニーの初クリスマスアルバムが発売されました。マライアを始めとした後発の若手シンガーが次々とクリスマスアルバムを発表する中、今更という気もあってこれまで作られていなかったのか、それともこの時期だからこそ作る必要があったのか、微妙なところではあります。
 [4]が今回のアルバム用の新曲、[10]が彼女の主演映画『天使の贈り物』のために、マーヴィン・ウォーレン(元TAKE6)が書いた曲ですが、その他は有名なクリスマスソングまたはキャロルばかりです。
 序盤の[1][2]が今ひとつの出来でちょっと悶々としていたところ、今年10才になる長女ボビー・クリスティーナ・ブラウンをフィーチャーした[3]、タイトル曲でもある[4]で持ち直します。が、その後はまたちょっと首をひねってしまうトラックが続きます。それが何故なのか分らないまま終盤まで来て、'96年のサントラに収録された[10](映画中に出てくるネイティヴィティ・クワイアをフィーチャーとクレジットされています)を聴いて気がつきました。今回の新録音のトラック、何れも以前のホイットニーならば、こんなに低いキーでは歌っていなかったのではないでしょうか。[4]がさほど気にならなかったのは、[1]〜[9]の中では比較的高めのキーでアレンジされてるからでした。
 ラストに収録された、やはり'96年のサントラ音源である[11](ジョージア・マス・クワイアとの共演)は、当然のことながら、私が耳馴染んでいたホイットニーのキー(声)なわけで、追い討ちのように違和感が浮上してきます。これらのアレンジが意識的なものなのか、それともここ数年の彼女の声に何かしら変化があったのか、何とも言えませんが、少なくとも一般のファンがホイットニーと聞いて思い浮かべるであろう、あの曲(『ボディガード』)のサビのカタルシスは、このアルバムには残念ながらありません。(2003.11.24)

xmas_back_01q.gif