Release date: 11/12/2003
Country: JPN
Label: 東芝EMI
Catalog#: TOCP-67281
Guest Artists:

Track Listing:
CHRISTMAS WITH THE CHIPMUNKS VOL.1
1 サンタクロースがやってくる
2 屋根の上で
3 シルヴァー・ベルズ
4 赤鼻のトナカイ
5 ジングル・ベル
6 川を越え、森を抜けて
7 サンタが街へやってくる
8 クリスマスのように見え始めてるよ
9 フロスティ・ザ・スノウマン
10 ホワイト・クリスマス
11 ザ・チップマンク・ソング(シマリスの歌)
12 ウィ・ウィッシュ・ユー・ア・メリー・クリスマス
CHRISTMAS WITH THE CHIPMUNKS VOL.2
13 ジングル・ベル・ロック
14 ひいらぎ飾ろう
15 クリスマスの12日
16 ハング・アップ・ユア・ストッキング
17 あなたに楽しいクリスマスを
18 陽気な聖ニコラスおじいさん
19 ワンダフル・デイ
20 クリスマス・タイム
21 前歯のない子のクリスマス
22 もみの木
23 ナイト・ビフォー・クリスマス
24 喜び歌おう

 デヴィッド・セヴィルことロス・バグダサリアンが、自宅の録音機材で行った実験から誕生した、テープ操作による虫声でのノヴェルティソングが'58年の「ウィッチ・ドクター」ですが、更にそのアイデアをふくらませて、同'58年に出来上がったのが三匹のシマリスによる虫声ユニット、チップマンクスでした。最初のシングル「ザ・チップマンク・ソング」は、クリスマスシーズンに全米第1位の大ヒット。以後、数多くのシングルやアルバムが作られますが、当初は割とリアルなシマリスのイラストがジャケットに使われていたものの、'61年のTVアニメ化(日本でも『わんぱく三人組』のタイトルで放送)を機にマンガチックな可愛いキャラクターに生まれ変わり、一層人気を集めるようになります。
 アルヴィン、サイモン、セオドアという三匹のシマリスの名前は、レコード会社リバティの重役陣からとられたもので、レコードの中でやんちゃなシマリスたちを叱るデヴィッド・セヴィル本人はもちろん、三匹のシマリスの声も全て、彼によるものです。デヴィッド・セヴィルは'72年に亡くなり、その後は彼の息子に引き継がれる形で、チップマンクスのレコードは製作され続けて現在に至りますが、現在のアルヴィン&ザ・チップマンクスは、キャラクターデザインが60年代のそれと大きく様変わりしており、はっきり言えば、あまり可愛くありません。なので、チップマンクスを語る場合、デヴィッド・セヴィル&チップマンクス(with デヴィッド・セヴィルの表記の場合もあり)と、それ以外のチップマンクスは別物と考えてもいい位です。
 今回のCDは'62年と'63年に作られた2枚のクリスマスアルバムの2in1で、#1-12が'62年盤、#13-24が'63年盤収録曲です。チップマンクスのクリスマス音源としては、'68年に出たキャンド・ヒートとのジョイントシングルがありますが、この流れではちょっと浮いてしまう出来ですし、この2in1どまりというのは正解だと思います。このジャケットは「赤鼻のトナカイ」のPSに使われたイラストで、更に全体のトーンを「チップマンク・ソング」のジャケットのグリーン(右図参照:スキャンの具合でグリーンのトーンがあまり似ていませんが)にするといった凝りようです。ちなみに、この両シングルとも、初期のリアル版シマリスのイラストと、今回使われたアニメ版イラストの2種類のPSが存在します。
「ザ・チップマンク・ソング」のPS 「赤鼻のトナカイ」のPS
 これまでそれぞれ単独のアルバムでCD化はされていたものの、編集盤となると16曲とか18曲といった中途半端なものしか出ておらず、また日本盤は皆無といった状況でしたので、実に嬉しい発売です。しかもちゃんと「CD*」であるのがまた良しです。とはいっても、東芝さんのことですから、ちょっと油断しているとすぐ廃盤になる可能性は大ですので、同時発売の『チップマンクス・ショウ』『デヴィッド・セヴィルの世界』とともに、お早めに入手されることをお薦めします。(2003.11.11)
*CCCDという紛らわしい名称を持つ、「CD」とは異なるものとしての発売ではない、という意味です。

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