Release date: 11/25/2002
Country: JPN
Label: Original Cast/Solid
Catalog#: CDSOL-7057
Guest Artists:
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Track Listing:
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| 1 |
On Christmas Day |
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She Gets In On Christmas Eve |
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Happy Old Year |
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I Want A Computer For Christmas |
| 5 |
Sandy's Christmas |
| 6 |
Christmas On The Telephone |
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| 7 |
Little Saint Nick |
| 8 |
Christmas In The Woodside |
| 9 |
The Man With All The Toys |
| 10 |
Winter Weather |
| 11 |
Santa's Beard |
| 12 |
We Still Have Christmas |
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今年出た『シングズ・ブライアン・ウィルソン』の評判がとみに良いブライアン・ギャリが今度はクリスマスアルバムをリリースしました。前述のアルバムでは、ビーチ・ボーイズのみならず、ブライアン・ウィルソンがハニーズやグレン・キャンベルに書いた曲もカヴァーするなど、その選曲のマニアックさがポップスファンのツボを刺激してくれたのですが、このクリスマスアルバムでは約半数が自作曲([1]〜[6]、[12])、その他はやはりビーチ・ボーイズのクリスマスアルバムに収録された[7][9][11]、ドン・チコーネが書いた未発表曲だという[8]、ロニー&ザ・デイトナスが'66年に出したシングルのカヴァー[10]など、やはりツボを微妙に刺激してくれる選曲がなされています。
ギャリ自身は主にブロードウェイのミュージカルに曲を書いていたという、職人的な作家で、ここに収録された曲は何れも水準以上といってもよいのですが、仕上がりという点ではどれもあと一歩というか、個人的な好みと言われてしまえばそれまでですが、どうもこちらを満腹にさせてくれない恨みが残ります。ビーチ・ボーイズのカヴァーはほぼオリジナルに忠実なアレンジですが、その分だけ完成度という点で物足りなさもあります。
もともとアルバムというフォーマット自体は単なるシングル集であったわけですが、とはいえよく出来たアルバムには、それを超えた化学反応的な「何か」があるのは確かで、その意味では、これはよく出来たクリスマス「アルバム」という感じがしません。CDのオビには惹句として「クリスマス・ソング集」という言葉が書いてありましたが、図らずもこれがこの1枚の本質を表現しているような気がしました。[6][8][12]など、個々のトラックとしてはかなり好きなのですが。(2002.12.23) |
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