Release date: 10/22/2002
Country: USA
Label: Columbia
Catalog#: CK 86638
Guest Artists:
Clark Terry, Toots Thielemans
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Track Listing:
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1 |
Santa Claus Is Coming To Town |
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Winter Wonderland |
3 |
Rudolph The Red-Nosed Reindeer |
4 |
The Christmas Song |
5 |
Let It Snow! Let It Snow! Let It Snow! |
6 |
This Time Of The Year |
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7 |
Have Yourself A Merry Little Christmas |
8 |
I'll Be Home For Christmas |
9 |
The Christmas Blues |
10 |
Merry Christmas Baby |
11 |
What Are You Doing New Year's Eve? |
12 |
Here Comes Santa Claus |
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何かと言えば49才の遅咲きデビューのことが話題になるスティーヴ・タイレルですが、実際'99年のデビュー以来アメリカでは大人気で、とうとうクリスマスアルバムまで出ました。ライナーの冒頭は彼自身が書いたもので、幼い頃のクリスマスに聴いていたグレゴリオ聖歌やナット・キング・コール、シナトラ、マリオ・ランザ、ルイ・アームストロングの思い出、そして自分の家庭を持つようになってからは、もっぱらレイ・チャールズのクリスマスアルバムを流していたことなどが紹介されています。
収録された12曲は何れも有名なスタンダードばかりですが、スウィングアレンジばかりかと思えば、クラーク・テリーを迎えた[3]では8ビートになったり、[7]をスウィンギーにしたりと、たまに意表をつくアレンジが入るのが面白いところ。クラーク・テリーは[3][4]でソロを吹き、[3]ではセリフでも参加。[9]で素晴らしいハーモニカソロを聴かせてくれるのは、トゥーツ・シールマンス。
正直言ってシンガーとしてはそれほど上手い人とは思わないのですが、その辺の流行りのシンガー達より味があるのは確かです。ただこのアルバムを聴いたとき、最初はやや品に欠けるような印象というか、どこか軽い感じ(それはナット・コールやシナトラに比べると、ということですが)があり、何度か聴いているうちにそれほど気にならなくなってきましたが、その辺が古典として聴き継がれていくものとの差なのかもしれません。ちなみに[1]は、本日公開された映画『サンタクロース
リターンズ!〜クリスマス危機一髪』でも使われています。(2002.12.7) |
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