Release date: 11/19/2002
Country: USA
Label: Grey Cliff/Collectables
Catalog#: COL-CD-7523
Guest Artists:
Johnny Tillotson, Brian Hyland
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Track Listing:
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1 |
Santa's Here To Stay |
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Have A Boom Boom Christmas |
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Feliz Navidad |
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Rudolph The Red-Nosed Reindeer |
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Santa's Got Two Left Feet |
6 |
Come On A Sleigh Ride |
7 |
Run Rudolph Run |
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8 |
Santa (You're Too Fat For Me) |
9 |
Jingle Bell Rock |
10 |
Hark! The Herald Angels Sing |
11 |
Mamacita |
12 |
Here Comes Santa Claus |
13 |
Santa Claus Coming To Town |
14 |
Palisades Park |
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何とフレディ・キャノンの初クリスマスアルバムです。ドラムやベースを強調したサウンドから、「ブーン・ブーン(Boom
Boom)」というのが彼の代名詞でしたが、タイトルにもそれが使われています。
[1][2][5][8][11]は彼のオリジナルで([8]はエドワード・メドーラとの共作)、作者名のフレデリック・ピカリエロというのは本名です。何れも佳曲で、特に[1][2]はアルバムを引っぱるいい出来です。その他ホセ・フェリシアーノの[3]、チャック・ベリーの[7]、ボビー・ヘルムズの[9]、スタンダードともいえる[4][12][13]などアップテンポアレンジのナンバーが並び、賛美歌の[10]と自作の[11]がややミディアム・テンポになる程度で、いわゆるしっとりとしたバラードなんかは1曲も入っていないのがまたこの人らしくて嬉しくなりました。
[6]は作者がマイケル・ロイドとあるので、プロデューサーとしても有名なあの人だと思いますが、この曲はジョニー・ティロットソンとブライアン・ハイランドとの共演です。曲中に彼等のヒット曲のタイトルが織り込まれていますが、この曲は昨年、同レーベルのコレクタブルズから出たコンピレーションに収録されていました。サウンドが他の曲と明らかに違うことからも、アルバムとは全く別のラインで作られた曲と思われます。悪い曲ではないのですが、ノリノリで来ていたアルバムの流れを止めてしまうのが残念です。他にも何曲か打ち込みアレンジのものがあり、明らかに本人の歌のノリが違います。
ラストに収録された「恋のジェット・コースター(Palisades
Park)」は、'62年に全米3位まで上がる大ヒットとなったこの人の代表曲のひとつをリメイクしたものです。クリスマスプレゼント代りのボーナストラックでしょうか。
余談ですが、今年12月にアメリカでジョージ・クルーニーの初監督作が公開されます。その映画、『Confessions
of a Dangerous Mind』の原作を書いたのは、TV『ゴング・ショー』の司会等で有名なチャック・バリスで、この人が実は「恋のジェット・コースター」の作者です。映画ではサム・ロックウェルがチャック・バリス役を演じ、デヴィッド・ジュリアン・ハ−シュという役者がフレディ・キャノン役で出ており、劇中「恋のジェット・コースター」を歌う場面が出てくるそうです。(2002.11.24) |
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