Release date: 9/17/2002
Country: USA
Label: Word/Curb
Catalog#: WD2-886213
Guest Artists:
Napoleon Coleman Jr.

Track Listing:
1 Christmas In Black And White
2 Lamb Of God
3 365
4 The Christmas Song
5 Sacred Night
/Away In A Manger
6 God's Own Son
7 Merry Christmas, Baby
8 Gifts From You
9 St. Nick's Groove
10 Sing, Angels, Sing
(Hark! The Herald Angels Sing)
11 Angels, We Have Heard On High
12 o Come, O Come, Emmanuel

 このニコル・C・ミュレンは2000年でデビューしたゴスペルシンガーなんだそうですが、一聴したところではあまりその匂いはしません。今風のゴスペルではそう珍しくなく、単に私が知らないだけのかもしれませんが。
 [1]は2分弱のバッキングトラックに合わせて彼女の語りが入る、このアルバムのイントロダクションとでもいったもの。続く[2]はオリジナルのバラードでなかなかの佳曲。後半に「神の御子は今宵しも」の一節が引用されます。[3]は一転してダンサブルなナンバーですが、後半のラテン風のブラスアレンジがどこか歌謡曲っぽくというか、ラテンポップス風の日本の歌謡曲のそれのように聞こえました。
 スタンダードの[4]は、彼女の父であるナポレオン・コールマン・ジュニアとのデュエット。[5]は賛美歌の「かいばのおけで」の一節から展開されるオリジナル曲で、彼女の子供たちの歌も入ります。この曲も途中からラテンアレンジになって、出来が悪いのかと言われると決してそういう訳でもないのですが、何というか妙な違和感が残る1曲でもあります。
 [6]は途中でやはり賛美歌の「世界に告げよ」が引用されるオリジナル。[7]もオリジナルナンバーですがやや単調な仕上がり。[8]は家族たちのコーラスを加えて繰り広げられ、続く[9]は重いリズムパターンに乗せた語り。[10]はダンサブルなオリジナルで、途中から賛美歌の「天には栄え」が引用されいます。終盤は賛美歌やラテン語の古いキャロルが歌われています。
 正直に言って、アルバム当初こそ「おっ」と思ったものの、[5]〜[10]まではどうにも乗り切れず、ラスト2曲でやや救われた思いです。とはいえ、それなりに手をかけられているのは充分判るだけに、これは単純に私の好みの問題だけでしょう。(2002.11.24)

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