Release date: 11/20/2002
Country: JPN
Label: 東芝EMI
Catalog#: TOCT-10830
Guest Artists:

Track Listing:
1 敬ちゃんのジングル・ベル
(山下敬二郎とレッド・コースターズ)
2 ブルー・クリスマス
(山下敬二郎とレッド・コースターズ)
3 ホワイト・クリスマス(水原弘)
4 もろびとこぞりて(水原弘)
5 ブルー・クリスマス(水原弘)
6 ジングル・ベル(森山加代子)
7 とんで来たサンタクロース
(森山加代子)
8 赤鼻のトナカイ(森山加代子)
9 サンタクロースがやってくる
(森山加代子)
10 聖しこの夜(水原弘、森山加代子)
11 ホワイト・クリスマス
(スリー・グレイセス)
12 九ちゃんのジングル・ベル
(坂本九)
13 赤鼻のトナカイ(坂本九)
14 ジングル・ベル(梅木マリ)
15 赤鼻のトナカイ(梅木マリ)
16 ミコのジングル・ベル(弘田三枝子)
17 ブルー・クリスマス(弘田三枝子)
18 サンタクロースが町に来る
(スリー・ファンキーズ)
19 ウィンター・ワンダーランド
(ベニ・シスターズ)
20 ジングル・ベル(松永清彦)
21 ママがサンタにキッスした
(斎藤チヤ子)
22 ジングル・ベル(弘田三枝子)
23 ウィンター・ワンダーランド
(弘田三枝子)
24 ママがサンタにキッスした
(弘田三枝子)
25 聖しこの夜(弘田三枝子)
26 ジングル・ベル(奥村チヨ)
27 赤鼻のトナカイ(奥村チヨ)

 今年になって、ウェスタンカーニバルや東京オリンピック、万博など、50年代末から70年代にかけてのエポック的なテーマでまとめたコンピレーションを出した東芝ですが、年末特別編としてこのクリスマス編が発売されました。ここに収録された音源は'58年の山下敬二郎から'65年の奥村チヨまで。言ってみれば日本のカヴァー・ポップスの全盛時代です。
 東芝からは10年前に同じようなテーマのコンピレーションが出ましたが、全14曲と収録数がやや物足りず、またすぐに廃盤になって入手出来なかった人も多かったようです。その後、一部はPヴァインからの復刻CDに収録されたり、数年前の漣健児ボックスに収録されたりしましたが、今回は全27曲、73分というボリュームの正に待望の1枚になりました。
 今回の呼び物は何と言っても、超レアアイテムである山下敬二郎の'58年のクリスマスシングルAB面([1][2])が初CD化されたことですが、その他にも'60年の10インチLP『おミズと加代ちゃんのクリスマス・イヴ』から、水原弘の歌う「アイ・ビリーブ」を除く8曲が収録([3]〜[10])、'62年の10インチLP『若さでクリスマス』からは、克美しげるの「聖者が街にやってくる」以外の7曲が収録されました。このアルバムのみの収録音源が[18]〜[21]の4曲です。[11]は'60年の演奏ものの10インチLPに収録されていたものです。
 シングル音源では他に'61年の坂本九、'62年の梅木マリ、同じく'62年の弘田三枝子、そして'65年の奥村チヨが、何れもAB面ともに収録されています。弘田三枝子は'64年にクリスマスソングの4曲入りEPを出しており、これは'62年のシングルで出た「ジングル・ベル」を含めて全て新録音のものです。
 欲を言えば'60年にシングルで出た朝丘雪路の「ホワイト・クリスマス」まで入ると文句なしだったのですが、それでもこれだけの音源が1枚にまとめられたのは快挙です。何せこれらの音源を全部揃えようと思ったら、現在の中古盤相場では10万円でも無理なのです。アルバムとして通して聴くには、同じ曲が何度も出てきたりと、この時代の音源に興味がもてない人にはツラいかもしれません。ただ東芝さんのことですから、この盤も早く入手しておかないと、あっという間にまた廃盤となりそうですので注意した方がよいでしょう。(2002.11.22)

xmas_back_01q.gif