Release date: 11/21/2001
Country: JPN
Label: M&I
Catalog#: MYCV-30123
Guest Artists:

Nokie Edwards (Guitar)
David Carr (Keboards)

Track Listing:
Sleigh Ride
Snowflakes
Santa Claus Is Coming To Town
Jingle Bells
Silver Bells
Rudolph The Red Nosed Reindeer
Winter Wonderland
Frosty The Snowman
Blue Christmas
We Wish You A Merry Christmas
White Christmas
Medley:
Rockin' Around The Christmas Tree - Here Comes Santa Clus
The Christmas Song
Feriz Navidad

 最近のベンチャーズは、往年のナンバーの再録音アルバムを出していますが、今回出たこのアルバムも、'65年に出たクリスマスアルバムのリメイクといった作りです。ジャケットは初回の日本盤ジャケットを模したようなイラストになっており、そこには現メンバーのボブ・ボーグル、ドン・ウィルソン、ジェリー・マギー、リオン・テイラーに並んで、ノーキー・エドワーズも入っています。このアルバムでは、実質ジェリー・マギーの参加は1曲([14])のみで、他の曲は全てノーキーがリードをとっています。
 今回収録された15曲のうち、以前のクリスマスアルバムに収録された曲は、みなそのアレンジを踏襲しています。新しく収録されたのは、「ブルドッグ」、いや「イエロー・ジャケット」のイントロ風ともいうべきアレンジが施された[8]、「悲しき街角」風イントロがちょっと無理矢理な感のある[13]、唯一のジェリーのリードトラック[14]、「ラ・バンバ」風アレンジの[15]の4曲です。この中で比較的アレンジがうまく溶け込んでいるのは[8]で、[15]は可もなく不可もなく、[13]は失敗、[14]は流石にトーンが違いすぎる、といったところ。
 で、全体の出来はどうなのかという話ですが、こういう書き方にとどめておきます。もしあなたがベンチャーズのクリスマスアルバムを1枚も持っていなくて、目の前に'65年音源のCDと今回のこの新録CDの2つがあり、どちらにしたものか考えているとします。迷うことなく、'65年録音の方になさい。私もベンチャーズは大好きですが、いろいろ調べているうちに数々の疑問点にぶつかっているのも確かです。ここでそれが何か触れるスペースはありませんが、確実に言えるのはあの'65年のクリスマスアルバムは素晴らしい1枚であります。いくら狂信的ファンであっても、いや今回のCDの方が上だと言い張る人はいないでしょう。
(2001.12.4)

xmas_back_01q.gif