Various Artists



Release date: 6/11/2001
Country: USA
Label: A&M
Catalog#: 493 138-2
Guest Artists:

Track Listing:
This Christmas - Macy Gray
Little Drummer Boy/Hot Hot Hot - Wyclef Jean
Noel! Noel! - Eve 6
Blue Christmas - Jon Bon Jovi
Merry Christmas Baby - Stevie Wonder & Wyclef Jean
O Come All Ye Faithful - City High
Christmas Is The Time To Say I Love You - SR-71
Christmas Day - Dido
Run Rudolph Run - Sheryl Crow
Back Door Santa - B.B.King & John Popper
Little Red Rooster - Tom Petty & The Heartbreakers
Christmas Don't Be Late (Chipmunk Song) - Powder
Silent Night - Stevie Nicks
I Love You More - Stevie Wonder & Kimberly Brewer
White Christmas - Darlene Love

 毎回私が辛い点をつけている『クリスマス・エイド』シリーズですが、前回の「4」に比べればだいぶマシな出来ではあるものの、アルバムとしてはやはりちょっと中途半端です。収録曲は、昨年のワシントンでのライブとスタジオ録音による構成で、スタジオ録音はビリー・スクワイアのカヴァーである[7]、ダイドの[8](これは昨年のBMG系のオムニバス盤でも収録されていた曲)、チップマンクスをカヴァーした[12]の3曲です。
 ライヴの方は、メイシー・グレイの可もなく不可もなくといった[1]から始まり、前半は低調です。[3]は「First Noel」をアレンジしたヴァージョン。プロデューサーにも名を連ねているボン・ジョヴィの[4]は、何ともしまらない出来。[5]はスティーヴィーがオーティスのアレンジでカヴァーしてますが、やはり今一歩という出来。
 チャック・ベリーの[9]をカヴァーしたシェリル・クロウのバージョンには(トム・ペティ&)ハートブレイカーズのマイク・キャンベルやベンモント・テンチが参加して、ツボを心得たサポートぶりです(この2人はスティーヴィー・ニックスの[13]にも参加)。今年出た自身のアルバムでは[10]をジャンプブルーススタイルでカヴァーしていたB.B.キングですが、ここではジョン・ポッパーとオリジナルのクラレンス・カーターのアレンジで演奏。[11]でいきなりトム・ペティがウィリー・ディクソンをカヴァーして、この辺のズラしっぷりがいかにもというところ。
 昨年のナラダ・マイケル・ウォールデン・プロデュースのアルバムにも収録された、スティーヴィー・ワンダーとキンバリー・ブリューワーの[14]では、ナラダもドラムで参加。ラストの[15]は、ダーレン・ラヴがあの語りも再現しているのが嬉しいところでした。しかし、「継続は力なり」といえども、このシリーズは音楽として何をやりたいのかが分からなくなってきたというのが正直な感想で、単にチャリティとして継続させる必要があるのなら、もうクリスマスにこだわらなくてもいいのではないでしょうか。何故こうしたライヴ企画をビデオと連動させないのかも疑問です。
(2001.11.23)

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