Release date: 11/6/2001
Country: USA
Label: Universal / MCA
Catalog#: 112 756
Guest Artists:

Track Listing:
Please Come Home For Christmas
Lonesome Christmas
Back Door Santa
Christmas In Heaven
I'll Be Home For Christmas
To Someone That I Love
Christmas Celebration
Merry Christmas Baby
Christmas Love
Blue Decorations
Christmas Comes But Once A Year
Bringing In A Brand New Year
Auld Lang Syne

 B.B.キングの初クリスマスアルバムです。このアルバムの収益は、ロサンゼルスの医療機関である『City Of Hope』に寄贈されるそうで、アルバムタイトルもそれをもじったものになっており、ブルージーでありながら、何とも暖かい感触のものになりました。
 オープニングのチャールズ・ブラウンのカヴァー[1]が、ストリングスにのせたアレンジで意表を突きますが、ロウエル・フルスンの[2]、クラレンス・カーターの[3]をともにジャンプ・ブルースのアレンジで続けた後は、ジャッキー・ウィルソン在籍時のビリー・ワード&ドミノズのナンバー[4]を渋く聴かせます。スタンダードの[5]はインストで中休みといったところ。チャールズ・ブラウンのナンバー[6]、そして'62年にケントから出したシングル[7]をややテンポを落としてリメイクしています。
 続いてチャールズ・ブラウンの当たり曲でもある、ジョニー・ムーアズ・スリー・ブレイザースのブルース・クラシック[8]。[9]もまたインストですが、これは今回のアルバム用の書き下ろしです。ブルック・ベントンが歌った[10]はホーンを交えたミディアム・テンポで、チャールズ・ブラウンが書いた曲ですがエイモス・ミルバーンの歌でも有名な[11]とビリー・ワードの[12]はジャンプ・アレンジ。最後はインスト・ヴァージョンの[13]で終わります。
 今回はギターよりヴォーカリストとしてのB.B.を前面に出した感があり、その分ギターはインストの方でということなのかもしれませんが、この3曲のインストの出来が、正直言って私は今ひとつで、妙に中途半端にぶら下がってしまったよう印象があります。ヴォーカル・トラックがなかなか良いだけに残念でした。ただ、この辺は好みの問題でもあり、それを良しとするかどうかで、アルバムとしての評価は分かれるでしょう。
(2001.11.12)

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