Release date: 10/24/2001
Country: JPN
Label: beyond/ テイチク
Catalog#: TECI-24079
Guest Artists:

これが'98年盤
"Here Is Christmas"(Two B /#170)
今年再発のUS盤(11/13発売)
(beyond/#578 222)
※アーティスト名は「ハート」扱い
Track Listing:
Here Is Christmas
Balulalow
Christmas Waits
William And Rose
Ave Maria




How Beautiful
The Last Noel
It's Christmas Time
Oh Holy Night!
Bring A Torch

 ハートのウィルソン姉妹には、'89年に姉妹名義で出した「ヒア・イズ・クリスマス」という曲がありましたが、ハートとは別に90年代からラヴモンガーズというサイドプロジェクトを始めており、このCDはそのラヴモンガーズ名義のアルバムです。実を言うと今年発表のものではなく、'98年に別レーベルから1度CDとして発売されており、タイトルも違っておりました。このときは国内未発売に終りましたが、今年beyondレーベルから新しいタイトルで再発(US盤は11月発売)されることになり、その日本先行発売盤として出たのが、この日本オンリーの紙ジャケット仕様CDです。
 曲目も'98年盤と全く同じで、その意味ではここで取り上げるのはためらわれたのですが、'98年盤の存在を私が知ったのがつい先日であること、当時は国内盤も出ておらず殆ど知られていないこと、加えて内容がなかなか良い、ということで実質上の新譜扱いで紹介させていただくことにしました。
 ラヴモンガーズはアンとナンシーだけではなく、スー・エニス(key)、フランク・コックス(g)、ベン・スミス(ds)を加えた5人で、フランクは自作の[7]でヴォーカルもとっています。'89年に出したシングルのリメイクである[1]の他、[3][4][6]〜[8]がオリジナルですが、何れも佳曲。[8]はビートルズの「ペニー・レイン」が流れていたクリスマスのことを思い出して書いた曲だそうで、曲の半ばからそれらしいアレンジがされています。[2]はマリアが赤ん坊のイエスに歌うという内容の子守唄。[5]はシューベルトの「アヴェ・マリア」、[9]はクリスマス・スタンダード、[10]はフランスの古いキャロルで、これのみインストになります。
 日本盤のジャケットをここまでパステルトーンにする必要があったのかは疑問ですが、確かにUS盤の写真はややゴツめですし、「ハート」名義で押すのもちょっとためらわれる内容ですので、仕方のないところかもしれません。ただ音のイメージとしては、US盤のジャケットの色調の方が似合っているように思います。約36分と短いですが、私は結構気に入りました。(2001.11.9)

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