Release date: 10/30/2001
Country: USA
Label: Columbia
Catalog#: CK 85920
Guest Artists:

Track Listing:
I'll Be Home For Christmas
A Christmas Love Song
What Are You Doing New Year's Eve?
I Remember
Snowbound
It Must Have Been The Mistletoe
Christmas Lullaby
Christmas Mem'ries
Grown-up Christmas List
Ave Maria
Closer
One God

 '67年にクリスマスアルバムを出して以来、34年ぶりにバーブラの新しいクリスマスアルバムが出ました。以前のアルバムは、正直言ってそれほど良い出来とは思いませんでしたが、今回のこの新作は素晴らしい仕上がりで、これまで聴いた今年のクリスマス新譜の中では抜群の出来です。新曲や他ではなかなか取り上げない珍しい選曲もあり、アルバムの流れも非常に良く作られています。
 まず、ヴァースから始まる[1]。これが素晴らしい消化の仕方で、間に入ってくるデヴィッド・フォスターのハーモニカ風キーボードソロもイイ出来です。[2]は'88年に書かれた曲で、マンハッタン・トランスファーや、ローズマリー・クルーニーが'96年にConcordから出したクリスマスアルバムで取り上げています。[4]はミュージカルで有名なソンドハイムが'66年のTVドラマ『Evening Primrose』に書いた曲で、クリスマスソングではありませんが、今回このアルバムで取り上げるにあたり、ソンドハイム自身のペンによるヴァースが書かれ、過ぎ去ったクリスマスの思い出の歌となっています。
 [5]は今は亡きドン・コスタのアレンジ(サラ・ヴォーンのヴァージョン)をベースしたもの。[6]は'80年に書かれた曲で、バーバラ・マンドレルやヴィッキー・カーがこれまで録音していますが、珍しい選曲です。[7]は今回新しく書かれた佳曲。[8]はシナトラがアルバムで取り上げている、ドン・コスタが作曲したナンバー。[9]は'90年にデヴィッド・フォスターが書き、ナタリー・コールが歌った曲。[10]は、'67年のアルバムで歌ったグノーの「アヴェ・マリア」ではなく、シューベルトの方。
 [11]も今回このアルバムのために書かれた曲。ラストの[12]は'58年にジョニー・マティスが歌ったナンバー。クリスマスソングではありませんが、スピリチュアルなナンバーで、今回のこのアルバムを締め括るに相応しい出来です。(2001.11.4)

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