LINDA RONSTADT a Merry Little Christmas
LINDA ROSTADT
01.THE CHRISTMAS SONG
02.I'LL BE HOME FOR CHRISTMAS
03.WHITE CHRISTMAS
04.HAVE YOURSELF A MERRY
          LITTLE CHRISTMAS
05.RIVER
06.O COME, O COME, EMMANUEL
07.XICOCHI, XICOCHI
08.I WONDER AS I WANDER
09.AWAY IN A MANGER
10.LO, HOW A ROSE E'RE BLOOMING
11.WELSH CAROL
12.PAST THREE O'CLOCK
13.O MAGNUM MYSTRERIUM
14.SILENT NIGHT
 [3]はローズマリー・クルーニーがゲストとして加わっており、交互に歌うヴァースから始まってデュエットで歌われます。リンダが、ローズマリー・クルーニーが出演したあの映画のファンだったのであろうことが分ります。前半はその時代のポピュラー・ヴォーカリストたちによって歌われてきたクリスマス・スタンダードが続きます。その前半の締め括りとして、ジョニ・ミッチェルの[5]が歌われます。本来ならこの選曲はハイライトとならねばいけないところですが、残念ながらこのカヴァーの出来は今ひとつです。丁寧に歌っているのは分るものの、歌詞・メロディーの行間というか、そこに隠れている風景が、この解釈では浮び上がってきません。
 後半は一転してキャロル集のような趣きとなり、[6][10]〜[14]がクワイア・コーラスとのアカペラで歌われます。[9]は曲をアダプトしたヴァージョンになっています。ただ、少なくとも何も知らずにこの後半を聴いて、これがリンダのアルバムだと思える人はいないでしょう。後半のそれぞれの曲の出来は決して悪くありません。しかし、リンダの良さがどこにあるのかと聞かれると言葉に詰まってしまう、これもまた確かです。リンダ・ロンシュタットのクリスマスアルバムと聞いて、期待するであろう仕上がりは、残念ながらここにはありません。(2000.10.30)
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