BILLY GILMAN  CLASSIC CHRISTMAS
BILLY GILMAN
01.WHITE CHRISTMAS
02.WARM & FUZZY
03.WINTER WONDERLAND
04.THE CHRISTMAS SONG
05.THERE'S A NEW KID IN TOWN
06.JINGLE BELL ROCK
07.ROCKIN' AROUND THE CHRISTMAS TREE
08.ANGELS WE HAVE HEARD ON HIGH
09.SILENT NIGHT
10.AWAY IN A MANGER
11.SLEIGH RIDE
*
12.O HOLY NIGHT

*Duet with Sharlotte church
 12才のカントリーシンガー、ビリー・ギルマンのクリスマスアルバムです。恐ろしく歌の達者な子というか、子供ばなれした歌いっぷりを聴かせてくれます。こういうシンガーの場合、妙に大人ぶって歌うために、聴いているこちらが気恥ずかしさを覚えることが多いのですが、この子はそうしたテクニックに走るような真似をしていないので、感動すら覚えます。「ママがサンタにキッスした」を歌った頃のマイケル・ジャクソンのような印象を受けました。しかし、あの時のマイケルでさえ、あの調子でアルバム1枚を聴かされたなら、多分こちらも疲れてしまったと思いますが、このCDもフルで聴くとなると少々疲れるかもしれません。ヴァ-スから始まる[1]は上々の出来で、アルバムの流れでは[3][4]の辺りと後半が少しダレますが、それぞれの曲単独の出来は決して悪くありません。
 [2][5]の2曲がオリジナルで共に佳曲ですが、特にイイのは[2]で、スインギーなアレンジに乗った快唱です。問題は[11]のシャルロット・チャーチとのデュエットで、こういうつまらない企画を考える大人(レコード会社)がアーティストをダメにするのだと、この際苦言を呈したいところです。もし日本盤が出たとしても、これが1番の売りにされるであろうことを考えると残念な位、正攻法で作られたアルバムなだけに、本当にこの1曲は余計でした。多分、年令からいっても、この声はもう1年くらいしか持たないでしょうが、ぜひ今年の内に聴いてほしい1枚です。アルバムとして難があったとしても、充分聴く価値のある曲が入っています。(2000.10.23)
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