海水化ブラックモーリー

 Xiphophorus属のサカナ、特にモーリーは海水で飼うことができるとは以前聞いていましたが、月刊アクアライフ12月号で「ブラックモーリーは油膜や藍藻を食べてくれる」という記事が載っていました。もちろん淡水水槽の「油膜」「藍藻」ですが。
 では、ブッラクモーリーを海水順応させたら、油膜や海水の藍藻を食べてくれないだろうか?というのが今回の思いつきです。しかし、うまく海水順応させられるだろうか?、サンゴに悪さしないだろうか?同じ藍藻といっても海水の藍藻を食べるだろうか?色々不安はありますが、やってみることにしました。

 12月5日ブラックモーリーを買いに行く。一匹100円、二匹で200円。海水魚から見ると拍子抜けするほど安い。養殖されたサカナは値段がこなれています。

 24時間かけて海水順応、上の写真は翌6日、3/4ほどの海水濃度にしたところです。呼吸状態その他に変わりはありません。この日、サブタンク(B水槽)に収容しました。

 海水水槽に入れて、24時間、水面付近だけですが元気に泳いでいます。海水順応は大丈夫だったようです。
 ただ、この日オーバーフローパイプの落下防止柵を外している間に、一匹がサンプのゴミ受けに転落。発見した時は死んでいました。あわてて、落下防止柵を取りつけましたが。

 12月11日の写真、海水水槽にもだいぶ慣れたのか、水面近くのみでなく、水槽のあちこちを泳ぎ回っています。クサビライシの上のモーリー君、なかなかシュールな絵です。
 心配したサンゴへのいたずらは今のところまったくありません。ライブロックのコケなどをつついて食べています。草食性が強いようです。なお、オーバーフローなので油膜はなく、これを食べるかどうかは不明。でも、水面のゴミはつまもうとするので、食べるのではないでしょうか?藍藻:シアノバクテイリアはB水槽にいることはいるのですが(前の31℃事件以来、B水槽にはシアノバクテリアが時々出るようになってしまった)、ここしばらくはあまり目立たず、食べるかどうか不明。

 油膜やシアノバクテリアで悩んでいる方、一度ブラックモーリーを試されてはいかが? 海産シアノバクテリアを食べるかどうかは不明ですが、油膜は食べそうです。もし、無効でも、サンゴをつついたりの悪さはせず、ふつうの藻はたべるのでコケ掃除やさんの一員にはなれます。ただ、モーリー君はコケだけではやせてくるようなので、餌やりも必要のようです。

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