Stichodactyla gigantea ハタゴイソギンチャク


しばらくぶりで、ハタゴイソギンチャクを入れました。
イソギンチャクは、他のサンゴを溶かしたり、岩の奥へ行ったりなど、「最適場所を探しての動き回り」が難点で、しばらく敬遠していましたが、逆に言えば、「そのイソギンチャクの最も好む条件に置いてやれば、そこから移動しない」ともいえます。

それでも、サンゴイソギンチャクなどは「徘徊」がその習性というという面があり、移動をどうしても止めさせられませんが、自然界において、Stichodactyla属のイソギンチャクは、一度気に入った場所なら何年も同じ場所にいます。

一発で定着を目指してみました。
(ホントはブルーのハタゴの美しさで、衝動買いしたのですが・・・)

では、Stichodactyla属が好む条件とは、
1)固定位置:砂の上に付着部だけが出ている岩。
2)光:メタハラの強い光(今回はイソギンチャクが蛍光ブルーなので、照明も10000Kb斜め、コーラルグロー直下としました)。
3)水流:手に感じるほどの強さを、ちょうどキャッチャーミットで球を受けるイメージで、イソギンチャクの中心に吹き付ける水流。
と思います。

これに、よじ登りを止めさせるために、イソギンチャクの上方にカタトサカの一種(Sinularia属?)を置きました。
このトサカは八放サンゴながら、刺胞毒の強いLobophylliaを避けさせたので、ハタゴのコントロールに使えるのではないか?と以前から思っていたのです。

1)〜3)の条件とカタトサカによるよじ登り封じで水槽に入れてみました。
投入後、現在5日ですが、今のところ入れた場所に落ちてついていて移動せず元気です。
「ずっとこのまま」であることを祈ってます。

PS:
Stichodactyla属のイソギンチャクは餌やりより、光の方が重要だと思います。
たまに、小さい餌をやるくらいは良いですが、口が大きいからと、大きい餌を与えると吐き出してしまい、かえって健康を損ねることがあります。
逆に、光不足には弱く、蛍光灯では長期飼育は無理でしょう。
だんだん、色が薄くなっていきます。
メタハラなら、餌なしでも長期健康に保てます。
好日性サンゴと同じ、と考えて飼育した方が良い生き物です。

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