白神山地

2002年7月21日

二日目は白神山地に入りました。今回は青森県側からのルートです。
途中から未舗装の道を40Km以上走らなければなりません。
ミヤマカラスアゲハなどが目的でしたが、一週間続いた豪雨のあとのためか、蝶影は乏しく、大した物は写せませんでしたが、旅行記変わりに。

平地でも見られる蝶ですが。

 ミドリヒョウモン Argynnis paphia  ♂ ↓

コムラサキというチョウがいますが、この♂は翅表が見る角度によって紫の幻光を放ちます。
下の写真は、チョウのテリトリー位置が高く、見下ろしでの撮影が出来ず、この紫色がほとんど写せておらず、すみません。
なお、下の写真は小さいですが、上のミドリヒョウモンと同じくらいの大きさのチョウです。

 ↓コムラサキ Apatura metis ♂

道沿いにはアジサイがたくさん咲いていて、その青が鮮やかでした。
東北日本海側の山のアジサイは「エゾアジサイ」です。

 エゾアジサイ Hydrangea macrophylla

初夏、平地で生まれたアキアカネは、高地に移動し、越夏します。
この時期はまだ、まだ体が黄色っぽく弱々しい感じですが、秋になれば体重も増し、赤く成熟して里に下りて行きます。

 アキアカネ Sympetrum frequens

渓流沿いには、ミヤマカワトンボがテリトリーを張っていました。

 ミヤマカワトンボ Calopteryx cornelia ↓

帰り道、橋が架かった崖で、ニホンザルの群に出会いました。
餌付けなどされていない、野生の群ですので、人間が車から降りると、猿たちは一斉に両側の崖を逃げ昇ります。
でも、崖のところには何か魅力的な食餌植物が生えていたのでしょう。こちらを窺いながら、再び降りてきて、枝を折取って食べ始めました。

 ニホンザル Macaca fuscata

 まだ、子ザルです。植物を食べたり、↓

 遊んだり、母ザルのオッパイを吸ったりしています。↓

 この母ザルは、とてものんきな性格のよう。
一番先に戻ってきて、こちらを気にする風もなく、モシャモシャ枝葉を食べていました。↓

この若いサルは、非常に警戒心が強く、茂みから体を出さず、こちらの一挙手一投足を観察しながら食べていました。
サルにも、いろいろ性格に個性があるのですね。

今回の旅行は、ノウサギや野生ザルなど、哺乳類にお目にかかれました。
子供達には、父が見せたかった虫などより、面白かったかもしれません。

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