サケ遡上

2005年10月23日、11月3日

最近ホームページの更新をだいぶさぼっています。すみません。
「そろそろなにかアップして」とのご意見も頂きましたので、ちょっと前の記事になりますが、サケの遡上写真を載せたいと思います。

太平洋側ほどではありませんが、秋田も秋になるとサケが海からやってきます。
今回は10月23日、11月3日の二回、秋田で最もたくさんのサケが遡る「川袋川」に行ってきました。
川袋川は、秋田県の県南、にかほ市にある小さな川ですが、季節になるとシロザケ(Oncorhynchus keta)の大群がやってきます。

河口部は狭く、石で堰を作って海に張り出させていました。日本海の波が打ち寄せています。↓

河口部の海水と川に水が混じるところにはサケが蝟集し、波が持ち上がると、まるで水槽の中を覗くようにサケが見えます。
サケは体色が褐色になり、淡水適応しています。
ちなみに、褐色化したサケを東北ではブナの樹皮似ているところから「ブナ」と呼び、まだ淡水適応していない海にいる銀白色の鮭を「銀毛」といいます。↓

淡水に準備が整ったサケは、一尾、一尾と川を遡り始めます。↓

川に入ってすぐに川幅が広がった暗渠があり、そこで、一時体を休めているのか、流れに多くのサケが定位していました。↓

暗渠を越えると、梁に向かい、川幅が絞られてきて、大量に遡上するサケは押し合いへし合いです。↓

中には水棲菌に冒され、体表が剥がれ白くなったサケもいますが、命の限り上流を目指します。↓

しかし、河口から1Kmも行かないうちに、梁の鉄柵に行く手を阻まれて、もう遡ることができません。
それでも、なんとか越えようと柵に、サケたちは、激突、ジャンプを繰り返していました。
産卵床を掘って自力で次世代を残すことはかないませんが、採卵され、その卵から孵った幼魚が来年放流さるのことでしょう。↓

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