大阪(職員旅行)

2002年9月21〜23日

当院の職員旅行で大阪に行って参りました。
スケジュールは私が決められるとはいうものの、あくまで職員のための旅行。あまり自分勝手は出来ません。
それでも、当然、水族館巡りは入れました〜。

で、来阪初日は「海遊館」。
アクアリストは多くの方が訪れていらっしゃり、「いまさら紹介でも」と言いつつ・・・アップします。

下の写真は、言わずと知れたラッコくん。
最近の水族館はどこでも飼育してますね。
お腹にいつも餌を抱え込むラッコは毛にカビが生えるそうです。使う薬は、「人間の水虫の薬」。

(ラ:「あたま、かい〜よ〜、飼育のお兄さん足の水虫うつしたな〜」←うそ)


うちらは、観光の「団体さん」
下は、イワシの「団体さん」。
口を開けて泳ぎ、鰓把で餌を採るんですね。
イワシは「泳ぐプランクトン食」

この「鰓で食べ物を集める」というのは、脊椎動物の根っこでもあります。
脊椎動物のご先祖は原索動物のホヤと近しいのですが、
「口から呼吸と餌のために水を入れ、多数の鰓から水を排出し、その流れでガス交換と餌集めをやる」
というのが、基本戦略だったのです。
呼吸器と消化器は、その取り込みに於いて兼ねられた構造だったのです。
円口類や軟骨魚類が多数の鰓列を持っているのは、その名残です。
人間の肺・気管などの呼吸器も消化器の一部から分化してできあがります。
(でも、イワシは二次的に鰓で摂食するようになったのですが)


横から当てている照明でランプをともすようなアカクラゲ。
きれいでした。


サンゴ水槽は一つ。
ミドリイシは主として串本産だそうです。
クシハダミドリイシなどが入っていました。
Bryopsisがちょっとのさばっていましたが、水族館のミドリイシにしては状態良く、ポリプも開いていました。


観光定番コース「大阪城」
「虎屋の羊羹」が付いてる〜
「虎屋」は、もともと関西のお店なんですよね。


二日目は「USJ」。(写真は略)
この日は、朝、USJにみんなで行って、後は自由行動。
ただし、家族サービスはせねばなりませんので、午後まではアトラクション巡り。
食事はいろいろニュース種になりましたが、富士額ネズミランドの安全だけどおいしくないのよりこっちの方が私は好み。

家族サービスが終われば、あとはお父さんは自由行動。
ブルーハーバーさんに参りました。

ついに泳いでいる現物にお目にかかれました!「タイガー君」です。
喜望峰近くの狭い海域にのみ生息する、希種。
この機会を逃したら、いつお目にかかれるか分かりません。
写真の個体は到着時、トリコディナに覆われたりいろいろ危機的状況を乗り越えたそうです。
今は非常に元気で、手から直接餌を食べさせてもらいました。

写真ではあまり表現されてませんが、まだらもようのオレンジが輝くように美しいヤッコです。
華やかなのに重厚感もあり、すばらしいサカナです。

Apolemichtys kingi タイガーエンゼルフィッシュ


タイガー以外にも、希種がそこいらを泳いでいます。
下は、マスクドエンゼル。
雌から雄になりかけています。
ちなみに雌が最初に採集され、眼の周囲が黒かったので、「マスクド」と名付けられたそうです。
(「persona」は「仮面」の意味)
写真の個体は、この眼の周囲の黒がだいぶ薄れて来ていて、ヒレに雄の特徴であるオレンジが乗り始めています。
体色は、輝くようなパールホワイト、シルクのような輝きです。

Genicanthus personatus マスクドエンゼルフィッシュ


こちらも、最近はとんとお目にかかれなくなったクラリオンエンゼル。
保護海域が広がったため、めったに商業ルートには乗らなくなりました。
幼魚模様を残したクラリオンには数年ぶりでお目にかかりました。

ここのヤッコ達はみな人慣れしており、人間を覗き込もうとするので正面写真ばかりになり、なかなか横の写真が撮れませんでした。

Holacanthus clarionensis クラリオンエンゼルフィッシュ


最近、流行の深場サンゴ、スハルソノイもありました。
透明感のあるパステルカラーが美しいですね。

Acropora suharsonoi スハルソノイ


Shopでsakur@さん、丹田さんにお会いできました。
2月の名古屋オフ以来です。
あのときは時間が無く、ほとんどご挨拶のみでしたが、本日はこのあと串本から駆けつけてくれたゆ〜ぞ〜さんと合流して、和田さんの食事会となりました。
職員旅行の合間にちょっとおじゃましたのに、みなさんにお会いでき、楽しいひとときを過ごせました。
秋田という日本の端っこにいると、Aquariumの中心地に出かけることはたまにしかできませんが、こうしてAquaristとお話しできるのが、水槽自体より楽しいことに思えます。
みなさまありがとうございました。


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