Nano-Riffaquarium(Riffaquarien)

ちょっと前になりますが、Knopさんが主宰している「KORALLE」のNr.14,April/Mai2002号に「Nano-Riffaquarium」という特集がありました。
ミニアクアリウムのことですが、濾過無しのナチュラルシステムで、エアレイション以外の装備を付けない最もシンプルな水槽です。
Knopさんのオリジナルは、ドリルで、ライブロックに中央を貫通する穴をあけ、その穴の下部にエアーホースをさし込み、エアーのみで水を循環させるという方法です。
水温は、室内空調にまかせ、水槽自体にはヒーターもなにも組み込まず、照明は窓からの自然光線や、つけても蛍光灯のみ、という形です。

こういうシステムで、最小は手のひらサイズから大きくても20リットルくらいまでの水槽を作ろうというのが「Nano-Riffaquarium」です。
ミニミニ水槽で、大型水槽では他の生物と共存させにくいもの、小さすぎて、大きな水槽では十分鑑賞できないものを入れようというキャラクターの立った水槽です。

そのマネッコをしてみました。
それが下の写真です。
Nano-Riffaquariumとしてはやや大きめの、それでも25cmの小ガラス水槽で作ってみました。
ただ、入れる生物をイボハタゴイソギンチャクとしましたので、照明はスーパークールブルー球集光型で、さすがに蛍光灯よりは水温が上がるので、ファンと念のためのヒーターを入れたので、オリジナルよりは多少重装備です。
外掛けの濾過が付いているように見えますが、濾材は抜いて、ただの水流用としています。
ライブロックに穴はあけてませんが、ヒーターと吸水口をライブロックの小片で囲み、吸い込み事故等を防止します。
砂は、ライブサンドです。
コケ取り目的に、ブルーレッグハーミットとハナビラタカラガイ(キイロタカラガイ)を同居人に選びました。

イボハタゴは1年以上前からメイン水槽で飼っていましたが、これがいるとメイン水槽に投入できるサカナが制限されてしまいます。
とくに、餌無しで飼えるヨウジウオは同居できません。
(無給餌で1年以上飼っていたオイランヨウジを、このイボハタゴを入れた次の日、餌にされてしまいました・・・私の不注意です)

このような、補食能の強いイソギンチャクやエビ・カニ類も独立した小水槽で飼えば安心です。
また、ソフトコーラルやLPSなら、種類を得れべば、蛍光灯でも飼えますので、手軽にMarine Aquariumを楽しむことが出来ます。
ベテランの衛星水槽、ビギナーの入門水槽としても面白い水槽です。
皆様にもお勧めします。


↑熱帯性スイレンとイソギンチャク、冬になれば、この窓の外は雪景色というシュールな眺めになります。


↑上から見たところ。
ハタゴと違い、イボハタゴは岩で囲み、横からの水流を避け、口盤に緩やかに当たる流れにすると、わりと落ち着きが良いイソギンチャクとなります。


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