HSA Break In

 HSA設置後5日目でも、まだ立ち上がり:Break Inしません。GateValveを絞って見ましたが、乱流が上昇するのみです。その後、3日立っても変化がないので、メーリングリストでアドバイスをお願いしました。
 すると早速ナチュラルの金井さん、千葉の長沼さんから、ご助言を頂き、無事に立ち上げることができました。HSAをこれから、使ってみようかとお考えの方に参考になるかと思い、先週とあまり代わり映えしない内容ですがまとめておきます。

 まず、設置する高さですが、正式にはBottomの上の青い天井板付近とサンプの水面の高さを合わせるそうです。すると、排水パイプはBottomの中央に空いていますから、当然、サンプに横穴を開け排水パイプを通すという事になります。これで、Bottomの天井がポンプ停止時の水位となります。
 サンプに水もれなく横穴を開けるというのは、大仕事で、ちょっと私には自信ありません。その上、うちの水槽は補助ポンプ3台が間欠的に働き、サンプの水面が最大7〜8cm動くので、サンプとスキマーの水位を合わせるということがそもそも不可能です。このため、Bottom下部がサンプの平均水位より若干高いままで、GateValveを閉じ加減にして対応することにしました。
 なお、HSAはDDと異なり、ほとんどの場合、ある程度はGateValveを閉じて、シリンダー内の水位を上げないと立ち上がらないそうです。

 設置後5日でGateValveを閉じたときは乱流のみで、立ち上がりませんでしたが、8日後GateValveを閉じて、シリンダー内の水位を真ん中にすると、いきなり立ち上がってしまいました。どんどんカルメラ焼きのような乾いた泡が盛り上がり、シリンダー上部を褐色にしていきます。

 どうしたわけでしょう?HSA1000はBottomの位置が高くても、設置後すぐにどの方もトラブル無く立ち上がったそうです。うちの500で、設置後5日目と8日目では違っていたことといったら、Valve全開放時にBottomの泡が1cmから2cmに増えていたことぐらいです。
 500は1000と同じ太さにもかかわらず、高さがないため調節範囲が狭いのかも知れません。それで、最適位置に設置しなかったため、立ち上がりに時間がかかったのかも知れません。

 立ち上げ方について同意義な方法と思いますが、教えていただいた方法を2つまとめておきます。

1)GateValve、AirValve共に全開放にし、ポンプを回す。シリンダー内の水位を半分になるようにGateValveを絞る。その後、AirValveを音が変わるくらいまで絞ると立ち上がる。

2)(別法)GateValve、AirValve共に全開放にし、ポンプを回す。AirValveを一度完全に閉じてから、GateValveを絞ってシリンダー内水位を半分まで上げる。その後、ゆっくりとAirValveを開放し、細かい泡が生産されて、乾いた泡になって行くところに調節する。

 そのほかの注意として;
 AirValveは完全に閉めても、全開放にしてもシリンダー内の水位は下がります。中間よりやや絞り気味で、泡が高くなります。閉めている状態から、急に開放にすると泡がオーバーフローして排水カップに水が大量に流れ込みますので操作は極ゆっくりと行って下さい。
 
 Bottomの上とサンプの水位を合わせるのが理想ですが、HSA1000ならスキマーが多少高くてもすぐ立ち上がり、500の場合は時間がかかることもあります。

 立ち上がったスキマーの水位が下がってきたときには、ベンチュリの「詰まり」が最も考えられます。この時はもちろん掃除が必要です。水野さんのアドバイスでは希塩酸で詰まりを溶かすのが最も効果的とのことです。

 HSA Skimmerを使用しての感想ですが、500より1000をお勧めします。こちらの方がまず最初のトラブルが無いようですし、反応シリンダーに高さがあるということは、どのスキマーでも効率的な汚れ除去になりますし。

 1週間以上スキマーが機能していなかった性か、最後はかすかに透明度が下がった気がしましたが、立ち上がり後、数時間で再びクリスタルクリアーの水が水槽に戻ってきました。スキマーの能力に改めて感心しました。

 もう少し、運転を続けて、取れた「UK」などについて観察されたことを、他のスキマーとの比較などを入れて、後でまた、まとめたいと思います。


立ち上がり直後のHSA、カルメラ焼きのような堅い泡が作られ始めました。
それと同時に、シリンダーの縁が茶色くなってきています。

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