広島・岡山off

2005年1月29、30日

広島でアクア同窓会が催されました。
若い方もご参加なさいましたが、同窓会というだけあって、古生代から水槽をやっていたような面々です。
(♪Mama, Do you remember the old Nautilus you gave to me? )

幹事は、だにやん、qnちゃん、マティーニ師、ドンちゃんこと北崎さん、それに、金沢からEIちゃん、大阪からゆ〜ぞ〜さん、Sakur@さん、名古屋からはご存じ、たまねぇさまが御出陣です。
幹事の方々には、今回のoff、宿から移動方法まで、大変お世話になりました。
あらためて御礼申し上げます。

一日目の広島offは、だにやんのRoom210から始まったのですが、遠方から来た私はそれには間に合わず、夜の宴会の部から参加です。
「一度は見てみたい、Room210のサルマタケ」

↑宴会写真です。
印象派風特殊効果を入れて、顔を分からなくしたはずですが、どうもアクセントの強い方は分かってしまうようです。

二次会まで、昔談義に花が咲き、気がつくともう午前二時を過ぎてしまってました。
次の日は、岡山行ですので、名残惜しくとも宿へ引き上げ。

off二日目は、大阪のメンバーも加わり、岡山理科大学専門学校アクアリウム学科の訪問です。
山本先生がご教授なさっています。
日曜にもかかわらず、Aquaristへの講義、ありがとうございました。
砂漠でも出来るよう、完全無換水でのサンゴ、海水魚の養殖を目指されているそうです。
スゴイのは、飼育水槽ばかりでなく、ワムシなどの餌生物の水さえ使い捨てせず、リサイクルしていることです。

↑5.5トンの巨大水槽。これも、無換水だそうです。
ここで養殖したミドリイシの沖縄放流のビデオを見せていただきました。
サンゴ定着に、いろいろ工夫なさって成功率を上げつつあるそうです。

↑ホタルの養殖場
ずいぶん昔、友人がゲンジボタルを飼育していましたが、苦労していた一つが夏場の水温でした。
しかし、ここの小川再現の養殖場では、水を地下回しにて循環させ、夏場でも30℃未満に押さえているそうです。

ほかに、日本在来のタナゴのために、二枚貝の養殖もなさっていました。
この場合、タナゴより、産卵させる貝の飼育の方が難しいのですが、淡水Refugiaとでも呼ぶシステムの中で貝が成長していました。
これは、素晴らしいことです。

↑深海生物の水槽では、ゴカクウミユリ Metacrinus rotundus が飼育されていました。
古生代には浅海域で栄えていたウミユリですが、いまは新しい生物との競争を避けたのか、深海域にその生息場所を移して、細々と生きています。
文字通り、生きた化石です。

Corallium japonicum アカサンゴ 宝石サンゴです。
「サンゴ(珊瑚)」と言う名前は、宝石サンゴの方が先につけらたので、この仲間が「Corallium サンゴ属」です。
この水槽も、ベルリンシステムで飼育されているそうです。

↑ウミガメ水槽、屋外にあります。
ウミガメは大食漢なので、さぞや水を汚すと思うのですが、ほとんど無換水だそうです。
高硝酸のため、pHが下がり、分子状アンモニアがアンモニウムイオンになり有毒性が下がっているため、サカナと同居出来ているとのことでした。
(アンモニアは細胞膜を越えて細胞内に進入しますが、アンモニウムイオンはイオン化しているため、細胞膜を越えられません)

でも、ふつうの水槽で、このまねはしないように。
水量が少ないホームアクアリウムだと、ちょっとした変化でpHが上がると、大量のアンモニア発生となりますから。
あと、淡水水槽でアンモニアをイオン化しようとしてpHを下げると、バッファーの強い海水と異なり、一気にpHが硝化細菌が活動できないレベルになることもあります。

↑レンテンヤッコ Centropyge interruptusです。ペア飼育されていて、繁殖を目指されているそうです。
繁殖用水槽も多数建築中でした。
微少浮遊卵を生む魚種も繁殖まで含んだ完全養殖時代に入ろうとしている時代なのですね。

↑講義教室での全体写真です。

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