キベリタテハ Nymphalis antiopa

2001年8月13日 岩手県川井村平津戸(早池峰山麓)

キベリタテハ:北海道および、本州では東北、中部の1500メートル以上の山岳地帯で発生。
7月下旬から8月中旬に羽化し、拡散後、成虫越冬。
翌年の6月頃、本州ではダケカンバ、北海道ではシラカンバに産卵する一年一化のタテハチョウ。


お盆に、盛岡に帰省したおり、早池峰山麓の平津戸まで足を伸ばしました。
ここは、北東北の山地性のチョウが豊富なところです。
子供達にミヤマカラスアゲハの集団吸水を見せようと思ったのですが、あいにく曇天で、3,4回、ミヤマカラスの青緑色をちらっと見ただけ、吸水はしていませんでした。

林道を歩くと、渓流にかかる橋に、キベリタテハがいました。
レンガ色の地色に、瑠璃色の斑点が並び、外縁はその名の通り、黄色い帯を巻く、というシックな装いのタテハです。
結構敏感で、カミさんの反射神経をちょっと上回るのか、十数年来、数回あったネットのチャンスにもカミさんは取り逃がしていました。
私自身は標本をそこそこ持っているので、本日はすぐ写真を取りたかったのですが、まずはカミさんにネットチャンスを与えました。
今回、ついにカミさんは初キベリをゲット。

「やはり、写真を撮ってから取らせるべきだったか?」と思いながら、車のところに帰ると、なんと車にまとわりつくキベリタテハ。
このチョウは花には来ず、崖などにとまるのですが、自然石より橋や家など人工物にとまりたがる、という変な習性があります。
400ミリズーム(35ミリフィルム換算600mm)で2メートル近くまで近寄って撮影しましたが、ちょっとピントが甘い。
600ミリ手持ち撮影なので許して下さい。

昆虫のアップはネットするより難しい...

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