保育士として
私が保母(保育士)になりたいと最初に思ったのは保育園に通っていた頃。なんとなく憧れる・・ただそれだけの理由。それが福祉と結びついたきっかけは24時間テレビ(なんとマスメディアの影響!)。保母と福祉が重なって施設で働く保母を思い描いてのスタート。京都の短期大学で児童福祉を専攻。だけど学びが多かったのは2年間続けた施設でのボランティア活動。毎週日曜日(よく続けられたものだと今更ながら関心)に施設に通い続けた。京都府下の大学、短大、専門学校の学生たちでつくる規模の大きな学生ボランティアサークル。入学した年と卒業した年とあわせての2年間はあっという間に過ぎ、そして今の職場(重い障害のある子どもと大人の生活する施設)に就職した。
保母という名称が保育士に変わったのは2年前。そして2002年4月からは国家資格に。福祉系の国家資格では4番目(社会福祉士、介護福祉士、精神保健福祉士についで)。国家資格化は保育施設で起こった事故(保母が乳児と幼児を同じベッドに入れ、幼児が乳児におおいかぶさり動けなかった乳児が窒息死した)がきっかけとなった。
保育士となって、施設で暮らす重い障害のある人たちと、それからお母さんたちに出会って教えられたことがたくさんある。何年たってもまだまだ未熟な私だけどこれからもいろんなことを学んで社会をみつめ、そして生命が大切にされる社会をめざしたい。