放送大学のこと
私が「放送大学」の名前を知ったのはずいぶん前。だけど、ここが正規の大学で科目ももたくさんで・・・と知ったのは2年前。で、私が入学したのは1年前。
入学試験はないので、必要なのは続ける意志、やる気それと学費(1単位につき4500円)。はじめた頃は録画し終えたビデオをまじめに見ていたが、1日2日と後回しのビデオが溜まりはじめたら、だんだんとおっくうになってきて試験は一夜漬け。ところが世の中そう甘くはない。択一式の試験問題は10問のみ。1問の配点が多いため確実な知識を持ち合わせていないと単位がとれない・・。結局前期6科目中2科目を落としてしまうことに・・・。後期に再試験が受けられたというものの全部で8科目の試験に臨むのははっきりって辛かった。
仕事は休まなければならないし、印刷教材を読む時間を確保するのが大変で・・やっぱり無理して科目を多くしない方がいいとつくづく思った。
スクーリングで取れる単位は1科目につき1単位。私は3年次に編入したので62単位取得しなくては卒業できない。こんな調子でいくと卒業までに10年はかかるかも・・・と思いつつなによりも続けられるかどうかが一番の問題。
卒業する人たちの中には70代80代の方もいて、なんか今までの自分の価値観が変わるというのか、学歴偏重の日本社会の中において学ぶということについての考え方が180度変わっていくような気がした。
ちなみに放送大学は教養学部のみで、その中にいろんなコース(専攻)がある。私は「発達と教育」を専攻。心理学を勉強してみたいと思ったのがきっかけ。やりはじめてみるとおもしろい(結構難しい分野だけど)。だけどこれまでの学校教育(短期大学も含んで)とちがって仕事や子育てなどの体験と結びついて深まり方がちがう気がする。カリキュラムも自分で選び、考えて組み立てるしかないから自己責任で、それだけに前向きに取り組めるのがよい。
それからスクーリング(面接授業)。これも自分の好きな講座を受講すればよいので魅力。多様な学生から鋭い質問が飛び交うんで講師の先生もたじたじ・・・(笑)。
老若男女いろんな人が受講している放送大学。堅苦しくなく学びたいことを学ぶことができるのがいい。あと何年後に卒業研究に取り組めるのか・・・先は長いがゆっくりとやっていこうと思う。それから放送される講義はしっかりビデオにとって見聞きしよう。