修羅の一族
MAHIRO MEMORIES
今回、私は、自分の文章内において初めて「(笑)」を使用します。

「(笑)」を使うのは、
逆に笑いから逃げている事に他ならないと考えるからです。

しかし、今回はあえて使用します。
生涯最初で最後になるかもしれない「(笑)」をご堪能ください。


さて、今回は中学校時代の話です。












席替えのくじ引きで、ボビシの隣の席を引き当てた女の子が
嫌だ嫌だといって号泣したという逸話を持つ男ボビシ。





しかし、そのボビシに衝撃的な事件が起こります。





ボビシ、
ラブレターを貰う。







あの、ボビシが。
何故。





差出人は他の学校の「瞳ちゃん




ボビシは生き様に似合わず結構な秘密主義者なので、
そういう恋愛的な事は隠したがります。






秘密裏に手紙の交換が行われていきました。




そしてその事実を知っているのはマルシのみ。






というわけで、
ここに新たなる登場人物マルシが登場します。




マルシ。



それはあのボビシを手下に従えていた男

さらにはメタキン、タキンパをも、そのグループに従え、
それを我々は「マルシ軍団」と呼んでいた。


そのマルシですが、
かなりのキワモノキャラで、



マルシは月々
ボビシに年貢と称する貢物を要求していた

マルシは日々、
ボビシを黒魔術の実験台にしていた


など、

彼に関しては

ネタになりそうもないキツイエピソードばかりが目に付きます。









さて、話を元に戻してボビシのラブレター事件ですが。


つまり、事の真相はこうです。



ボビシが貰ったラブレター。



それはマルシが用意したニセのラブレターでした。



「瞳ちゃん」もマルシが捏造した架空の人物です。



マルシは「預かった」と言ってボビシにそのラブレターを渡す。



そしてその差出人である「瞳ちゃん」はマルシの知り合いと言う事になっており、
手紙のやり取りもすべてマルシを通じて行われる。



マルシは口止め料をボビシに要求。



そういう寸法で、マルシの巧妙な詐欺行為は
マヒロが担任の先生にタレ込むまで続いて行きました。



ボビシが人生で初めてもらったラブレター。

差出人 瞳ちゃん



それが、まったくのニセモノだというのも、
ボビシらしいと言えばそう言える。



一応、言っておきますが、ボビシはいまだに
そのラブレターがニセモノだという事を知りません。


先生がマルシを呼んで遠まわしに諭したので、
ボビシに真相は伝わらずじまい。


もしかしたら、ボビシは今も、
その「瞳ちゃん」を心の中で追いつづけているかもしれない。








しかし、何故、マルシとボビシの間だけで行われていた犯罪行為を、
マヒロが事細かに知っているのか。






すいません。



理科教室でマルシと席が隣だったもので、
それを書くところを一部始終、全部見てました。


しかも


それを見て思いっきり笑ってました。



ボビシがそのラブレターで指定された学校校門前で
そわそわしながら「瞳ちゃん」を待っていたという事を聞かされた時も、



腹を抱えて笑いました。





ごめんね、ボビシ。















さて、


そのマルシですが、







5年ほど前に、










死にました(笑)














そんなマルシですが、
小学校卒業文集4組(マルシは小学校時代4組)のクラスのページに
こんなものがありました。

行きたい所!








マルシの答え。

天国って。




本当に行くなよ。っていうか逝くなよ。


これ見つけた時、はまり過ぎてちょっと怖かったよ。




では、最後は、マルシの小学校卒業文集で締めたいと思います。


マルシの将来の夢




採来の夢

将来って字が間違ってるよ。




しかし、死んだ人間の「将来の夢」って重いよなぁ。

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