ミナサマのおすすめ
皆様のおすすめの本を紹介しています。

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推薦者ごとに表をまとめさせていただきます。

ちなみに真下マヒロのおすすめはこちらです。


翼さんのおすすめ
本のタイトル 作者名 推薦のコメント
天体議会〜プラネットブルー〜
(河出文庫)

[NEW]
長野まゆみ 登場人物の名前・出てくる食べ物・店の名前・色の名前など、様々な面に関して独特な表現が使われていて、とても惹かれる作品です。勿論、内容もとても良いです。 私が<長野まゆみ>の作り出す世界に、初めて出会った作品です。




大江 朔さんのおすすめ
本のタイトル 作者名 推薦のコメント
エレンディラ
(ちくま文庫)
G・ガルシア・マルケス この作品は「大人のための残酷な童話」として書かれたそうですが、私が読んだのは16のときでした。
実際、最初は馴染むのに時間がかかりましたが、作家の書き方に慣れてくるとなかなかのめり込んでしまうところのある、魅力的な本だと思いました。
特に私は「この世でいちばん美しい水死人」と「無垢なエレンディラと無情な祖母の信じがたい悲惨の物語」にある種の郷愁感のようなものを感じました。
それはおそらく、これらの物語が醸し出す、世の無慈悲さや、この作家独特の神話的描写などが、人間の原体験や太古の記憶を刺激しているからなのではないかと思っています。
いずれにしても、何とも形容しがたい奇妙な読後感を与えてくれることになると思います。


十七夜(かなきとよみます)さんのおすすめ
本のタイトル 作者名 推薦のコメント
きらきらひかる
(新潮社)
江国香織 この本はとてつもない個性的なホンです。情緒不安定な笑子、医者でホモの睦月、睦月の恋人の紺くんがくりだす、不思議で不安定な関係を描いています。一度読み始めるととまらないです
魔性の子
(新潮文庫)
小野不由美 この本の第一印象は「謎」でした。
母校に教育実習にきた広瀬は、雰囲気の違う少年高里に興味を持ちます。そして広瀬は生徒から、高里は幼い頃「神隠し」にあったという話を聞きます。そして高里をいじめた者は「報復」ともいえる不慮の事故にあっている事がわかります。いったい、なぜ・・・?
自分はかなり引き込まれました。最後には予想もしない、驚きの展開がまっています。
みてみてくださいね!!
風水探偵タケル「陰陽のかごめ歌」
(富士見ミステリー)
六道慧 この本は題名のとうり風水師の学生、速水タケルの物語です。時代は大正九年。タケルは特殊技能をいかした副業(アルバイト)を終えたばかりのタケルは、ルームメイトの東儀雪彦につけられていたのを知って、不機嫌だった。
雪彦は有無を言わせぬ口調で「君の実力が見たかった、風水師なんだろ?それで、行方不明者を探して欲しい。僕の親戚が困っているんだ。」と言った。調べていくうちに分かっていく、複数の行方不明者をつなぐ奇妙な共通点。隠された謎。不思議な「かごめ歌」が響く時、次々に犠牲者が増えていく。複雑に絡まった強い思い。帝都の闇渦巻く舞台に活躍する貧乏学生タケルのミステリー。推理の中にもある、コメディ。面白くってワクワクして、楽しめる。かなりナイスなBOOKです!!お勧め〜〜〜vv
ギターブ・アルサール「赤い沙原」
(角川ビーンズ)
朝香祥(あさかしょう) (すみません、「赤」は漢字変換できなかったでです)
ストーリー>オアシスを抱くエーランは、砂の中の宝石。
「南へ行けアルセス。エーランを救うため、契約の実行を求めると族長に伝えよ。」・・・敵対するディラムにエーラン領主(イマナ)たる父を殺され国を奪われ、城を落ち延びたアルセスは、父の遺言どうり、代々一族を守護するという“風の民”(アル・シャマル)の元へ身を寄せるが、その契約は希望と大きく違っていて・・・!?一面に広がる砂の平原――赤い砂漠で、運命が交錯する。
 この本は三部作で、最後には意外な新展開が待ち受けています。ディラムにと捕われた姉のアイシアや、ディラムのアイシアを愛するサイード、謎深いティルフ、そして後に重要な役割を持つサルジュ。風の民のカウスやジェナー。そしてアルセスの兄のファラム。それぞれが繰り広げる策略、行動、そして愛。見所満載!!読んでみて下さいね〜!!
マルタ・サギーは探偵ですか?
(富士見ミステリー)
野梨原花南 友達から進められて買ったのですが、とても面白いんです!ふと入ったコンビ二(もどき)で、鷺井丸太(さぎいまるた)は名探偵のカードを手に入れてしまう。そのカードは起きた事件を強制的に終わらせてしまうという力を持っていた。しかもそのカードはカード戦争が行われている別次元の世界に一枚しかないレアもの。それからいろいろなことが丸太におこる。
面白いのでぜひ読んでみてください


縁璃さんのおすすめ
本のタイトル 作者名 推薦のコメント
FATAL ERROR
(新書館)
新堂奈槻 主人公・一郎の最愛の義弟・宏貴がある日,別人のようになってしまった・・・・・!
事故死した宏貴の身体に傍若無人な性格をした天の神が降臨し,
なんと”生ける屍”として蘇ったのだ。
そんな宏貴の敵対する,一郎の幼馴染・要。
拝み屋をやっているかれは,実は”鬼”と呼ばれる地の神だった。
果たして,天の神と地の神の諍いに巻き込まれた,一郎の運命は―――――!?
          <裏の紹介文より>
これはお笑い系か?と思うほどおもしろいです!!

一郎こといっちゃんのブラコンぶりや宏貴の傍若無人さは天下一!
要の苦労性も!この3人はとても個性的です。立場がまったく異なるせいでしょうが。
現在は1巻「復活」2巻「異端」3巻「契約」4巻・5巻「信仰」
2005年3月には最新刊・6巻「悪夢」が発売されますvvv
押し絵は,押上美猫さんvv絵もとっても素敵ですしね!!
ぜひ,買って頂きたい作品です


春妃さんのおすすめ
本のタイトル 作者名 推薦のコメント
塩狩峠 (新潮文庫) 三浦綾子 古いやつだけど読書感想文書くために買って読んだらよかった。ちょっと主人公をいい人に書きすぎかと思うけど、本当にあった話らしいし、色々考えさせられる。


悠奈さんのおすすめ
本のタイトル 作者名 推薦のコメント
檸檬 (新潮文庫) 梶井基次郎 凄く印象的な作品です。

さすが純文学での上に立つだけではあるなとただただ感心していた覚えがあります。
作者はすでに病にかかっており――それと闘うようにして。檸檬の香りが凄く斬新だったので、一気にお気に入りの作品となりました。

奥が深く、考えさせられる作品なので是非一読を。


Likuさんのおすすめ
本のタイトル 作者名 推薦のコメント
クビキリサイクル (講談社) 西尾維新 性格が曲がる本。
・・・・それほど影響される本、とでも称しましょうか(^^;)
一応推理モノです。 少し回りくどい文章に私は始め戸惑いました。が、一度のめりこんだとたんラストまで惹きつけて放してくれませんでした。いっきに読みました。止まらなかったです。
こんな終わり方って、こんな解決ってありですか!?
ラストがすごいです。本当に。
メフィスト賞大賞受賞作品。これがデビュー作です。興味のある方、思考回路が曲がる覚悟がある方(笑)、オススメです。


山埜直紀さんのおすすめ
本のタイトル 作者名 推薦のコメント
マイ国家
(新潮社)

[NEW]
星新一 星新一の本は全てが面白い!!
それが第一印象です。
ショートショートのはまったのが中学校一年生のときでした。(現在中二)
奇想天外な結末が一冊の本に凝縮されてるのでとても一遍一遍を読むのにかなりわくわくします。
 読んでもらえるかわかりませんがきっと読んだらはまると思います。

特におすすめ
         ・マイ国家(新潮社)
         ・ボッコちゃん(新潮社)
         ・午後の恐竜(新潮社)
         ・未来いそっぷ(新潮社)  


遊馬さんのおすすめ
本のタイトル 作者名 推薦のコメント
レボリューションNO、3
[NEW]
金城一紀 自分が本を見て泣いたのはこれが初めてでした
人によって違うかもしれないけれどとにかく面白いです
あぁこんな風に過ごせたら・・・・・・・
痛いけどありそうな青春物語です


アホ歌さんのおすすめ
本のタイトル 作者名 推薦のコメント
ソフィーの手紙 ヨースタイン・ゴルデン 哲学本の集大成みたいな内容ですが、小説風味で、ミステリー要素も多々あり。
時間と時間のあいだの暇な瞬間に数ページずつ読んでいくのをお勧めします。たぶん


五月晴 天国さんのおすすめ
本のタイトル 作者名 推薦のコメント
キノの旅
時雨沢恵一 いわゆる短編集。スバラシーの一言。
切ないです悲しいです衝撃的です。ある意味『真理』。
物語の展開が簡単すぎて退屈な人にオススメ!


しんやさんのおすすめ
本のタイトル 作者名 推薦のコメント
ラグナロク
(角川スニーカー文庫)
安井健太郎 現在本編10巻、番外編(EXと呼ぶ)6巻出ている人気のファンタジー小説です。
ちょっと残酷な描写が多々ありますが、まるで脳裏に浮かぶように想像できます。
ストーリーも奥が深く、非常に楽しめる作品です。
謎を極めたいと言う人は、EXも読んだ方が宜しいかと。


我来夜さんのおすすめ
本のタイトル 作者名 推薦のコメント
Kanon
〜the fox and the grapes〜
(パラダイムノベルス)
清水マリコ 記憶に無い少女との再会,愛,そして….
あの名作PCゲーム「Kanon」をノベライズ化.
雪降る街の美しくも儚い恋物語です.
貴方の心もきっと冬色に染まるでしょう.
…エロですが(苦笑).


アメタニさんのおすすめ
本のタイトル 作者名 推薦のコメント
平成トム・ソーヤー 原田宗典 この本を知らなかったら……自分はきっと、活字だけの本に興味がないままだったと思う。
読み返すたびに
こんな頃もあったなぁって懐かしく思い。
まだまだ若いぞ。とやる気が出ます。


佐藤さんのおすすめ
本のタイトル 作者名 推薦のコメント
雨がやんだら(新潮文庫) 椎名誠 筒井康隆も好きだけど、
やっぱりシーナさんの
超常小説が一番スキ。


marikoさんのおすすめ
本のタイトル 作者名 推薦のコメント
静寂の叫び(早川書房) ジェフリーディ−ヴァー 内容は人質解放交渉。
テンポの良さは格別です。

ちなみにボーンコレクターも面白かったです。
(同著者)


リュウさんのおすすめ
本のタイトル 作者名 推薦のコメント
くそったれ!少年時代
(河出書房)
チャールズ・ブコウスキー  1994年に白血病でこの世を去った伝説のカルト作家、いや、もはやカルトなんて冠称は必要のない、アメリカを代表する作家の一人゛ブコウスキー”の文字通りくそったれた少年時代の日々が綴られた傑作長編小説。常に、自堕落、退廃、ノンダくれ、スケベ、変態、狂人、なんてフレーズがついて回るブコウスキーの本質とでも言うべき繊細さが全編から滲み出ている。本当の意味で自信を失っている人、自分が自分であることを恐れている人、自分であることを受け入れられなくなってしまった人、どうしようもない欠落感に苛まれている人、とにかく自分自身についての悩みを抱えている人に是非お薦めです。読んだ後、嗚呼、私だけじゃないんだ、彼だって同じように苦しんでいたんだ、と生きる勇気が湧いてくること請け合いです。まさに、悩める人のための処方箋としては最適でしょう。それに笑えます。はっきりいって、ブコウスキーの長編の中では最高傑作でしょう。とにかく読むべし。


松筆さんのおすすめ
本のタイトル 作者名 推薦のコメント
風と共に去りぬ(新潮文庫) マーガレット・ミッチェル この小説が語られるとき、主人公のスカーレット・オハラの名前は絶対に外せない。
 この主人公、けっしてすばらしい人間ではない。
お金にはがめついし、何の呵責もなしに男を騙すし、笑顔の裏でとんでもないこと考えているし、さんざんである。
 だが、間違いなく魅力的なのである。古い考えに縛り付けられている人間に反抗する激しい気質、その反面、初恋の相手に対しての盲目的な愛情。
まさに「生きてる」人間である。
 また、戦争による物不足や貧困の描写もすごくリアル。
 全5巻と少々量があるが、絶対にお薦め!
ポネット(角川文庫) ジャック・ドワイヨン  4歳の女の子ポネットの心理描写が絶妙!
「ああ、子供頃こんなこと考えたな」などと誰もが思うはず。
 ポネットの健気な姿がそりゃぁ、もう感動的。
ファントム(ハヤカワ文庫) ディーン・R・クーンツ 読んでいる間、先が気になってあっと言う間に読んでしまった。
 物語は二人の姉妹が町に戻るシーンからはじまる。
しかし、町には奇妙な死体が溢れかえり、生きた人間は一人もいなかった。
 ねっ、気になるでしょ? ウィルスが原因なのかそれとも異常な宗教集団なのか、敵の正体がわからないから、なおさら恐い。
アンドロイドは電気羊の夢を見るか?(早川書房)
フィリップ・K・ディック ご存じ超有名SF小説。リアリティーと説得力のある未来像。
そして、そこに住む人々の生活感。SFの魅力は発達した文明の描写ではないと思い知らされる。特に人間とアンドロイドを見分ける方法が生き物に対する感情移入の有無というのがいい。他を思いやる心の大切さというテーマを表現するための舞台をSFで作り上げている。
鷲は舞い降りた[完全版](早川書房) ジャック・ヒギンズ 第二次世界大戦中にドイツの落下傘部隊がある計画のためイギリスに潜入する。と書くと戦闘シーンばかりが続いていると思われそうだが、この作品は違う。部下を救うための心の葛藤や敵との許されぬ愛など、とにかく心理描写が抜群。何十行ものセリフに勝る一言のセリフがあることを思い知らされた作品でもあります。まさに名作の名にふさわしい名作です。
ウォッチャーズ(文春文庫)
ディーン・R・クーンツ 心に深い傷を持つトラヴィスとノーラ、そして犬のアインシュタインが互いの愛情によって、成長する過程が感動的。こう書くと退屈なヒューマンドラマだと思われそうだが、アクションあり、駆け引きあり、笑いあり、とにかくあらゆる感情を呼び起こされます。すばらしすぎます。


910さんのおすすめ
本のタイトル 作者名 推薦のコメント
フィツジェラルド短編集
(新潮社)
F・スコット・フィツジェラルド 特にありませんが、面白いのは確かです。


積読山太郎さんのおすすめ
本のタイトル 作者名 推薦のコメント
地中海(藤原書店) フェルナン・ブローデン 読まなきゃ損する。西洋主導の現代において、本当の意味でのグローバルスタンダードとは何かを教えてくれる。まさに、目から鱗の秀作である。今年から廉価版(全10巻)が発刊されているので(現在8巻まで既刊)求めやすくなっている。


デルタさんのおすすめ
本のタイトル 作者名 推薦のコメント
槍ヶ岳開山(忘れました) 新田次郎 峻険で知られる槍ヶ岳を、信仰登山の山として開山していく話です。主人公の播隆上人の「人間臭さ」もさる事ながら、「御来迎」(ブロッケン現象)に歓喜する人々の姿、天明の飢饉に苦しむ人々の姿、それらが生々しく、山岳小説の枠に収まりきらない、大河小説です。


sakyさんのおすすめ
本のタイトル 作者名 推薦のコメント
コズミック 世紀末探偵神話
(講談社ノベルス)
清涼院流水 あらゆる意味で「大変」な作品です。
この作品を読めば、大抵のメタミステリは許容できるようになると思います。
結末は賛否が激しく分かれるでしょう。


TAMさんのおすすめ
本のタイトル 作者名 推薦のコメント
金色の翼(新潮文庫) T・E・クルーズ 第一次大戦中、ドイツ空軍のヘルマンがフランス戦線で姿を表すところから始まる。ゴールド一族と飛行機を主人公にした大河小説(全5巻)。ストーリーの性格上、飛行機とパイロットと戦争の出番が多いが、その他にも男女の愛情、家族同士の反目、企業世界の競争など幅広い内容が盛り込まれ話は展開していきます。隠れた名作。


ケントさんのおすすめ
本のタイトル 作者名 推薦のコメント
ケインとアベル(新潮文庫) ジェフリーアーチャー ジェフリーアーチャーの作品はどれも面白いと思うが、この作品に限っては特に素晴らしく、片時も本を手離せず、ついつい読み進んでしまった。
余りにかけ離れた主人公二人の生い立ちが興味をそそるのか?


祥子さんのおすすめ
本のタイトル 作者名 推薦のコメント
ヘヴンシリーズ
(扶桑社ミステリー)
V・C・アンドリュース 作者はもう世を去ってしまって寂しい限りです。不幸で運が悪くて幸せを掴もうとするのに、あちこちをたらい回しにされる主人公ヘヴンが切なくてポロっと泣いてしまいます。私は最近のように滅入っているとき、何度も何度も読んでしまうんです。(結構良いことが書いてある)私はシリーズの中でも二部の『ダーク・エンジェル』が好きです。


弥代さんのおすすめ
本のタイトル 作者名 推薦のコメント
『ドグラ・マグラ』(各出版社より) 夢野久作 エンタテインメントのジャンルでメタフィクションを語るなら必読。
 分厚いため読むのに体力が必要だけれども、読みながらの戦慄、読み終えた瞬間の衝撃はすさまじい。
 内容は……紹介できないや。そういう小説なの。
 よろしくね。


真下マヒロのおすすめ
本のタイトル 作者名  推薦のコメント
エンガッツィオ司令塔
(文藝春秋)
筒井康隆 もう、タイトルだけで、やられたって思いましたよ。電車ん中で読んだんだけど、もう、一人でニヤニヤしてた。私、いい小説を読むとなぜかニヤニヤしちゃうんですよ。
短編衆なので、他にもおもしろい作品が詰まってます。「首長ティンプグの尊厳」は某K国によるミサイル発射の原因になったとかならないとか…。えんがちょ。
虚航船団
(新潮文庫)
筒井康隆 メタフィクションのトップランナー筒井康隆が書いた超虚構小説。文具船に乗った文房具たちと鼬族の戦いを虚構的世界に構築した狂気の一作。
百年の孤独(新潮社) G・ガルシア・
マルケス
マコンドの村に生きるブエンディア一族の歴史。メルキアデスの羊皮紙が解読された時、その謎は明かされる。
現実の中の超現実。リアルに綴られる描写。
そして終末に行くにしたがい消えて行く人々。
彼岸先生
(新潮文庫)
島田雅彦 マヒロ君がどん底の時、いつも助けてくれる島田雅彦の小説。その中でもこの作品は逸品でございます。マヒロ君のバイブル的存在。
舞踏会へ向かう三人の農夫
(みすず書房)
リチャード・パワーズ 1枚の古びた写真から縦横無尽に広がる思索的世界。
全体的に皮肉っぽい文章の書き方で古今東西の事象を捻り込み、作者の持てる知識の全てを注ぎ込んだ一品。リチャード・パワーズはこの作品を書く時に「自分以外誰も読まない事を前提にして、自分が書く最初で最後の長編小説」だと思って書き進めたそうだ。
101/2章で書かれた
世界の歴史
(白水uブックス)
ジュリアン・バーンズ 文字通り10と2分の1章で書かれた小説。各章毎、物語だけとってみても面白く、それにさらに思索的要素が含まれてくるというお腹いっぱいな内容。
Trainspotting
(青山出版社)
アーヴィン・
ウェルシュ
キャラがたってるって感じ。これ読んだ時は久しぶりに面白い小説読んだって思ったね。
ポスト・オフィス
(学研)
チャールズ・
ブコウスキー
アメリカ現代文学をやっつけたパンク作家チャールズ・ブコウスキー。彼の処女長編がこれだ。
彼自身の30代を書いたこの小説は陽気にブッ飛んでいて爽快だね。
穴掘り公爵
(新潮社)
ミック・ジャクソン 執着系ナンセンス。現代最高の小説に送られるブッカー賞の最終候補に残った。ユーモア感あふれる魅力にマヒロは完全にこの世界の住人。
死霊
(講談社など)
埴谷雄高 この小説を紹介すべきかどうか迷いました。
何故かっていうとこの小説、気軽に手を出すと火傷するんです。何せ日本文学史上の記念碑といわれているほど、とてつもない形而学上的哲学小説ですから。
マヒロも火傷したクチです。
富士
(中公文庫)
武田泰淳 富士の裾野の精神病院で繰り広げられる人間模様。埴谷雄高が大絶賛した衝撃の全体小説。
でもこの本、最近本屋で見ないんだよな。絶版しちゃったのかなぁ。
中二階
(白水uブックス)
ニコルソン・ベイカー 主人公がエスカレーターに乗る所から降りる所までを書いた注釈小説。こんな小説の書き方があったのか。主人公の超ミクロ的思考とユーモア感。いいねぇ。
武装島田倉庫
(新潮文庫)
椎名誠 近未来。油泥と混沌に覆われた「戦後」の中で北政府や略奪団と闘う男たちの物語。
本当はあまりお薦めしたくない(教えたくない)一冊。マヒロ君、影響受けまくりですから…
ここだけの話し、椎名誠のSFって本当にすごいよな。
殿さまの日
(新潮文庫)
星新一 異色時代小説短編集。或る殿さまの日常を淡々とした筆調で書き綴る「殿さまの日」、隠密に対する恐怖に藩が翻弄される「江戸から来た男」など、めっちゃ面白い小説の数々。
海辺の光景
(新潮文庫)
安岡章太郎 正統な日本文学を読みたいと思ったらこれかな。私小説的手法で語られるリアルな小説世界。
八甲田山死の彷徨
(新潮文庫)
新田次郎 実際にあった悲劇を元にした小説。八甲田山で行われた厳寒の雪中行軍訓練。
読んでるだけで凍えてくる。俺ぁ絶対冬山行かね〜ぞ。
争いの樹の下で
(新潮文庫)
丸山健二 二人称文学。「おまえ」に対し語り下ろられる形で進行する思索的近未来小説。
たまにはこういう小説も紹介しましょう。
花ざかりの森・憂国
(新潮文庫)
三島由紀夫 三島由紀夫で一冊だけ薦めろと言われればこれ。特に「憂国」はもっとも三島由紀夫らしい小説。
「憂国」…226事件に参加できなかった青年将校の切腹を書いた内容。本人監督主演で映画化もしている。
重力の都
(新潮文庫)
中上健次 愛とエロスの美文調。文体によって官能を表現した至高の一冊。「岬」(文春文庫)とあわせて読もう。
フルメタルジャケット
(角川文庫)
グスタフ・
ハスフォード
スタンリー・キューブリックの映画とは多少違う内容。特に最後。「ジョーカー」と「カウボーイ」のやりとりは泣きます。
インディヴィジュアル・
プロジェクション
(新潮社)
阿部和重 日本における90年代小説シーンの代表がこの小説。
映写技師オヌマの破綻していく「戦闘的日常」日記。

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