天空の城ラピュタ1989年7月21日テレビ放映と二つのエンディング都市伝説
:真下マヒロ:フキダマリ山脈
天空の城ラピュタの都市伝説〜エンディングには二つある?〜
別バージョン放映の最有力候補である金曜ロードショー1989年7月21日放映分の録画を発見した。
都市伝説 天空の城ラピュタ 二つのエンディング

USO800さんでラピュタにもう一つのエンディング、
つまり「パズーとシータが地上に降りてお別れ」あるいは「パズーがシータに会いに行く」
というバージョンがあったはずという検証が行われています。
くわしくはラピュタの都市伝説 〜エンディングには二つある?〜

ジブリ公式で否定されていますが、複数の人がそのシーンをテレビ放映で見たことがあると言っています。

実は私も観た事がある人間の一人です。

ほいで、1989年7月21日の金曜ロードショーのエンディング後に流れたというのが有力な説になっていますが、
その物証となるビデオがないとのこと。

そうだろう。
そんな16年前のビデオ持ってるやつなんかいねぇ。そんな奴は、よっぽどのマニアかド変態だ。

そんなビデオ持っているやつなんか…

あ…。

俺、そういや、昔、ラピュタのテレビ放送をビデオで録画したっけ。

ビデオビデオと。あった。

水野晴郎が劇場用長編映画「魔女の宅急便」が夏休みに公開されるようなこと言ってる。
あれ?魔女の宅急便って1989年夏公開じゃなかったっけ?

…。
こ、これが、まさか…幻の1989年7月21日の金曜ロードショーバージョン?

CMに出てくる女優やアイドルが、ぶっとい眉毛で肩の異常に張った上着を着てらっしゃいます。
間違いなく80年代です。

というわけで検証。
問題のシーンは実在するか。

スタッフロール無しで「おわり」の文字。
ウワサ通りだぜ。

ブツリと画面が切り替わって、宮崎監督の長編劇場用作品「魔女の宅急便」公開の宣伝。
予告編が流れます。

次週、マイケル・ジャクソン「ムーンウォーカー」ノーカットでお送りします。


それをノーカットで出来るならラピュタをノーカットでやれよ。
まあいい。

そして伝説のー!伝説のカットがー!

映画って本当に面白いものですね。

…ちがった。
この後か!このあとに伝説のカットがー!

提供。

提供はこの静止画だけです。ここでは無いようです。

CMに突入!

そして全ての謎が今解き明かされる。

ブツリ。

ん?

あれ?


ルパンが始まったぞ?

…。
どうやら、とんでもないミスをしていたようだね。
というわけで、すいません。ルパン三世最終回を重ね録りしてしまっていました。

もしかしたらこの後に問題のシーンがあったのかもしれません。

謎はまだまだ続きます。
(でも、個人的な意見を言うならば、もしこの後そんな大事なシーンがあったなら、録ってそのまま残してあるとおもうんだよなぁ…)

追伸。
USO800北条さんの検証報告の中にラピュタのジュースの記事があるのですが、このジュースの懸賞にラピュタ関連のグッズセットプレゼントがありまして、当時、うちの兄貴が当たりました。
当選品はコップとシールなど(それ以外はおぼえてない)

で。
その当選したコップが、うちの台所の棚にありました。
表 

でもこれは都市伝説にはまったく関係ありません。


追伸:
天空の城ラピュタを宮崎監督の希望で特別に編集した特別編というのがその後(多分1991年)に金曜ロードショーで放映されました。(特別編だということは冒頭で水野晴郎がはっきり言います。)
エンディングに関しては、パズーとシータの乗った凧が海賊と別れて遠くの空に消えていくシーンで終わっています。そしてエンドロールは木が空中に浮かんで夜になったり朝になったりのスタッフロールです。
そしてすぐに次週の予告と「おもひでぽろぽろ」の劇場公開予告で終わります。
っていうか、私にはどこが特別に編集した部分なのかわかりません。今度DVDと見比べてみます。

なぜ、俺はそんなバージョンまで持っているのか。

さらに追伸:

私が観た幻のエンディングというのは、「凧が地上に降り立って、パズーとシータが草原みたいなところでイチャイチャする」という、どっちかっていうと18禁的匂いのプンプンするバージョンであり、巷で言われている「ゴンドアまで会いに行く」とか「握手でお別れ」とか、そういうのではありません。
確か休日の昼間に観たような気がするし、私が最初にラピュタを見たバージョンがそれだったので、その後木がぷかぷか浮かんでいるエンドロールのバージョン(つまり本当のバージョン)を観た時に、あれ?こんな終わり方なんだ。と不思議に思ったのです。私は現在31歳ですので、それは15,6歳くらいの記憶です。

これは勝手な推理ですが、幻のエンディングが放映されたのは金曜ロードショーじゃないような気がします。水野晴郎が映像の間に挟まれていた記憶が無いです。その映像は海賊と別れてすぐだったはず。
当時ほかに放映が無かったかを調べないとラチがあきませんね。

もしかしたら私が観たエンディングというのはテレビ局でよくやる放送後の名場面カット集的なものかもしれません。その私が記憶しているシーンというのがラピュタに初めて降り立った時に凧の横で笑い会って寝転がるパズーとシータの映像に似ていますから。

USO800さんで紹介していただけました。
ラピュタ都市伝説史の狭間に葬り去られたらどうしようかと思った。

さて。
性懲りも無くラピュタですけど、私が過去に見たのは1989年放映バージョンと1991年放映バージョンのみなわけで、どうやら私自身が本当のオリジナルバージョンを観た事がないということに気がつきました。テレビから録画した作品だけでラピュタを語ろうとしていた自分が恥ずかしい。
というわけで、DVDを手に入れるべくツタヤに行ったわけですが、あら嫌だ、4700円もするのね。
そんなもん買えるかー!


「テレビ用特別編」の真実
1991年放映の宮崎監督の希望によるテレビ用特別編というのが、ただの放送枠用カットバージョンだという事を読者の方の指摘で知りました。
さすがに気になって虎の子の4700円を払いDVDを入手しし、観て見ましたところ…。
1991年テレビ放映バージョンではロボット兵破壊からタイガーモス号搭乗までのシーンがまるまるカットされていたよ!
そういや俺、いままでフラップターで泣くシータなんて観た事なかったよ!

この「宮崎監督の希望によるテレビ放映用特別編」という言葉も都市伝説形成に一役買っている気がしますね。


都市伝説形成の推論として、魔女の宅急便の予告編を後日談と勘違いしたという説を考えてみましたが、さすがに「その後、シータが箒に乗って街に出てパン屋に就職したのを見た」という証言が無いので、これも違うかなと思います。それくらいはみんな気付く。


このエンディング別バージョンについて私の記憶まとめてみると、

休日の昼間見た。
それを見たときは本当のエンドロールの存在を知らなかったので1991年以前。
本編開始早々「これはテレビ用に再編集したものです」と白いテロップで出た。
海賊と別れた後、凧が地上に降り立つ。
パズーとシータが草原でいちゃいちゃ。
いちゃいちゃする二人の顔のアップ。
それで映像は終わり。
多分この後、「シータの秘密のところにあるラピュラも探したいんだ」とか「パズーの飛行石でアタシを飛ばして!」とかいうような展開になったのでしょう。ちくしょー。

これを元に推論をしてみると、
金曜ロードショーではなく「夏休み特別企画」とか「春休み特別アニメ」とか、子供達が大型連休のときにテレビで昼間やるアニメ枠だったんじゃないかと思います。夜中の11時にみたという記憶ではないです。

名場面カット集説
長いエンドロールにのかわりに、主要キャストのみのエンドロールをテレビ局で作って、それを名場面カットとともに流したのではないか。(これは現在もよく見かける手法です)
その名場面カットの中に、握手するパズーとシータ(鳩に餌をやるシーン)、ゴンドア(シータの回想で牛?小屋から出てくるシーン)などが含まれていたのではないか。
それが今後の展開のような誤解を与えるようなつくりだった為に別バージョンのエンディングとして人々に記憶されたのではないか。
以上、私の記憶をもとにした勝手な推論です。

追伸:
この別バージョンに対して皆で夢でもみたんじゃないの?という疑念もあるようですが、私はこのときすでに15,6歳。15,6歳といったらもう物心がつきすぎて、家族や友達に見つからないように隣町までエロ本を買いに走るという権謀術数すら使いこなすお年頃。見たものは見たとしか言いようが無いです。
ただ、高校時代、友人の中には「俺の見たカリオストロの城のルパンは赤ジャケットだった」と言い張る奴がいたくらいなので、絶対とは言いません。

ちなみに滅びの言葉に関しては、そうだ、あれだ、児童の中にバルスみたいな名前の日系メキシコ人がいたりして、滅びはまずいだろうと思った年配の先生が勝手に吹き替えたんじゃねーの?「チチンプイプイホーレホレ!」とか。