アートクレイシルバーによる
シルバーアクセサリー製作日記

アートクレイシルバーという銀粘土を使って、シルバーアクセサリーを造ることにしました。
アートクレイシルバー650
アートクレイシルバーペーストタイプ

アートクレイシルバーオフィシャルサイト

左手の人差し指に付けるリングが無いので、それ用にリングを造ります。
私はこう見えても、
宇宙堂プラモデルコンテスト一般の部金賞
宇宙堂プラモデルコンテスト全体の部銅賞
という経歴がありまして、粘土を捏ねたり削ったりするのは得意なんですね。
プラモとシルバーアクセを一緒にするなと怒られそうですが、私の場合、プラモといっても買ってきたものをそのまま造っていた訳じゃなく、エポキシパテやポリパテの削りだしがほとんどだったので、今回の銀粘土とは製作過程がほとんど一緒です。
いや、こっちの銀粘土のほうが乾燥も速いし削りやすくてサクサク工程が進みます。
道具もプラモ時代に使っていたデザインナイフやリューター、やすりなどをそのまま使えるので、道具をそろえる必要も無く、まさに造る事を運命付けられていたかのような展開です。

一日目。

今回はスカル系(髑髏)で行く事にしました。
柔らかい状態の粘土で大まかな形を造ります。
すぐに乾くのでスピードが要求されます。
(ピンぼけしてますが)

二日目。

一晩乾燥させてカチカチになった所を削りだしです。
削りすぎた所は粘土を盛ったりしながら整形していきます。
けっこうやり直しが効くのがこの粘土の特徴です。

そして大まかに削りだしたのが下の写真
正面
斜め
ここまでが基本となります。
ここに甲羅などのモールドを付けます。

三日目。

スカルの両側に甲羅をとりつけます。
型抜きの要領で四枚花びらのようなものを作り、それを貼りました。
甲冑のように見える感じ。


甲羅がずれている様に見えますが光の加減です。


指に付けるとこのくらいの大きさ。
リングのサイズは大きめに作ります。焼くと収縮するので。

貼り付けた甲羅をリングの部分と一体化させるように削ります。

ちなみに、

矢印が型抜きに使った枠です。紙を折って適当に作りました。
これを使って平たく伸ばした粘土を型抜きしたわけです。



甲羅のところにアクセントをつけて外観完成。


裏に「真」の字を彫りました。

そして一晩乾燥させます。

そして焼入れです。熱加えたら割れたり破裂しないかと不安です。

四日目。

焼入れです。

コップに冷水を用意。

リングの直径を測る(収縮率をみなきゃならんので)

カセットコンロに網をセットし作ったリングを置いてオラっと点火。
(多分、本当はカセットコンロじゃ、やっちゃいけないと思う。
熱がカセットボンベに伝わって爆発する可能性があるから)
燃〜えろよ、燃えろ〜よ〜♪

五分後火を消して20分待ちます。暗いところで見るとリングが赤く輝いています。

20分待ってます。

20分後、割り箸でつまんで冷水に入れて冷やす。
リングの直径を測る。
収縮率が8〜10%になっていれば焼入れ完了。
(収縮率が規定値に達していなかったので、上記工程をもう一回やりました)

収縮率を測って(直径)8%収縮していたので焼きいれ終了。
割れる事も無く見た目上まったく変化なしです。

表面は銀が結晶化して白くなっているので、それをワイヤーブラシで磨きます。

磨くと銀色に光り輝きます。って、あたりまえです、銀ですから。
(いぶさない場合、ここでクロスで磨いて完成)

次にいぶし液(硫黄)でいぶします。
紙コップに50〜60度くらいのお湯を作って2,3滴、いぶし液をたらします。


そこにリングを入れていぶします。部屋が硫黄臭くなってどうしようかと思った。
10分くらい漬け込みます。
10分後。
真っ黒。

これをウィノールを付けたクロスで磨いて完成。



正面

つけた感じ。



っていうか、売り物みたいなのが出来ちゃったよ。おい。
あまりの出来のよさに自分自身がびっくりです。