「ノー・カ・オイ」
レイナアラ・ハイリ
Pila Li'ili'i PILA-1004
(輸入盤)Mahalo MSCD 2051 Leinaala Haili/NO KA OI
名歌手レイナアラ・ハイリ4枚目のLPを復刻
レイナアラは1923年マウイ島ラハイナの生まれで、小さいときはオペラ歌手を夢見ていたのですが、母親の勧めによりハワイアン音楽に専念しました。このCD「ノー・カ・オイ」は彼女の4枚目のLPを復刻したもので、オリジナルは1967年にLehuaレーベルからリリースされました。「ノー・カ・オイ」は「最高」という意味で、普通
は「マウイ・ノー・カ・オイ」すなわち「マウイが一番」と彼女の生まれたマウイ島を自慢するフレーズに使われます。
曲目解説
このアルバムには二人の有名なミュージシャンがアレンジと演奏で参加しています。ひとりはスラック・キー・ギターの名手サニー・チリンワースで、もう一人は作曲家のベニー・サックス(サカマキ)です。
- ニウ・ハオハオ・メドレー:
サニーのアレンジとあるのでスラック・キーを期待して聴くと、エレキ・ギターが現れ、ビックリします。
- ネキ・フラ:
ネティ号という船を唄ったフラ・ソングで、今度こそサニーのスラック・キー・ギターがたっぷりと楽しめます。
- モク・キア・カヒ:
一本マストの帆船を唄った古いチャントにメロディーをつけた曲で、レイナアラとサニーのデュオも披露されます。
- ポハイ・ケ・アロハ:
ヴァイブを中心にしたモダーンなアレンジです。曲はレナ・マシャードの作品で、愛に包まれた様子を唄っています。
- レイ・ヒナヒナ:
トラディショナル曲がこんなにモダーンに変身しました。このアルバムがリリースされた頃の先端のアレンジでしょう。
- ナーモロカマ:
アルフレッド・アロヒケア作のハワイ語の歌詞を持つ曲。カウアイ島の有名な滝を唄っています。
- ウア・ノホ・アーウ・ア・クパ:
私は貴方のことなら何でも知っている、と唄うエドワード・ナイノア作の曲。
- ケ・アロハ:
愛を唄ったフラ・ソングで、同じタイトルの曲はほかにもありますが、このコリンズとラムのものが最もポピュラーです。
- クウ・ホメ・アロハ:
ビナ・モスマンがヌウアヌ谷にある自分の家を唄ったフラ・ソング。出だしの沖縄調メロディーが特長です。
- メレアナ・エ:
メレアナとはメアリー・アンという女性名のハワイ読み。大作曲家のチャールスEキングが作ったフラ・ソング。
- エ・クウ・トゥートゥー:
トゥートゥーは年寄りを意味するクークーを訛って発音したもの。膝に孫を乗せ揺り椅子に腰掛けるお祖母ちゃんの歌。
- カーネオヘ:
オアフ島東岸にある美しい港町に初めて電気が引かれたときの事を唄ったアビー・コング作のフラ・ソング。
マット・コバヤシ
Jam Selections