「ナー・カイ・エヴァル」
ホオケナ
Pila Li'ili'i PILA-1002
(輸入盤)Ho'omau HICD 1003 o'okena/NA KAI EWALU
ホオケナのサード・アルバム
「ホオケナ」は1986年に開催された「古いハワイ音楽を唄う」というコンテストで優勝したグループで、そのときの優勝曲「ホオケナ(渇きを癒す)」をそのままグループ名にしてプロ・デビューいたしました。オリジナル・メンバーは5名でしたが、このサード・アルバムでは一人抜けた4名編成となりました。今回のアルバムのタイトル「ナー・カイ・エヴァル」は「八つの海」という意味ですが、ここではハワイの八つの大きな島及びその北隣に位
置するレフア島を含めた九つの島を区切る八つの海峡を意味します。このアルバムにはそれぞれの島に因んだ歌を収めてあります。
曲目解説
- メレ・オ・ナー・カイ・エヴァル:
アルバムのオープニングはオリ(詠唱)のスタイルでタイトル・ソングを唄います。
- ヘ・ハヴァイイ・アウ:
理想の場所を求めて世界中を旅した男が辿り着いたのは故郷ハワイでした。自分はハワイ人だったと気が付いて。
- カ・プウレナ:
カ・プウレナはハワイ島キラウエア火山に吹く風の名で、ここでは去っていった恋人に呼びかける愛の歌として使われます。
- ウーリリ・エー:
渡り鳥のシギや千鳥に「ケカハの岬を護っている鳥たちよ、タヒチはどうだった?」と呼びかけるカウアイ島の民謡。
- ロゼラニ・ブロッサムズ:
ロゼラニはマウイ島花の薔薇のことです。ここでは恋人を薔薇に喩えて「貴女はどこに?」と唄います。
- ミー・ネイ:
ハワイ語のミーはそのまま英語のミーすなわち「私」のこと。恋人に「もっとそばへ来て!私はどうかしら?」と誘う歌です。
- カウアイ・ビューティー:
マノカラニポーというカウアイ島の首長の名は、花園の名前でもありますが、その花園の美しさを唄った歌です。
- リーフエ・メドレー:
カウアイ島のリーフエという町を唄った二つの曲「ナニ・ワレ・リーフエ」と「リーフエ」のメドレーです。
- ワイ・オ・ケ・アニアニ:
曲のタイトルは「コップの水」という意味で、グループ名「渇きを癒す」からの連想で採用したと思えます。
- ニイハウ・メドレー:
ニイハウ島特産品の「貝のレイ」を唄った2曲「プープー・オ・ニイハウ」とクウ・レイ・プープー」のメドレーです。
- キヌエー:ハワイ島ケアラケクアに住むグリーンウェル一家を唄った作品。
- ポリアフ:
ハワイ島キラウエア火山に住む火の女神ペレの妹で、マウナ・ケア山に住む雪の女神ポリアフについての歌です。
- クーパア:
ハワイ語を勉強している就学前の児童によるコーラス・グループの為に作られた曲。自分達の土地に対する忠誠を誓った歌です。
マット・コバヤシ
Jam Selections