フラ・レッスンDVD 定評あるフラ・レッスン・ビデオがDVDで登場!
 「フラ・パラダイス」 SME ビジュアルワークス SVWB3070 

 ハワイアン・ミュージシャンの清水峰生さん [ http://www.cscreate.net/hawaiian/index.html ] が監修・解説を したフラのレッスン・ VHSビデオ「フラ・パラダイス」1〜3巻は、分かりやすい解説 とカリキュラムを持ちアマ チュアのフラ愛好家の皆様にとって格好の教材でしたが、このたびこの3巻のビデオを1枚のDVDに納めるとともにDVDならではの使いやすさも加味し、新しくDVDとして登場いたしました。(EGストリートのウェッブ・サイト[ http://www.egstreet.com/index2.shtml ] にも紹介される予定です。) DVDですのでビデオテープと違って同じ箇所を何度も何度も繰り返してもすり切れる(?)ような心配はまったくありませんし、DVDプレイヤーの機能によってはいちいち手で戻さずにDVDプレ イヤーが自動的に繰り返し再生までしてくれますので、安心して練習に励むことができるという大変ありがたい 教材と言えます。

内 容

 それではこのレッスンDVDの内容をご紹介いたしましょう。
DVDフラ・パラダイス 内容一覧   開始チャプター 開始時間
◎ イントロダクション 01 0:00:00
◎ フラダンスの基本動作 02 0:01:05
  1. 珊瑚礁の彼方(英語)  03 0:04:31
  2. プアマナ(ハワイ語)  06 0:19:42
  3. バリバリの浜辺(日本語)  09 0:35:51
  4. 真珠貝の歌(英語) 12 0:50:28
  5. カイマナ・ヒラ(ハワイ語) 15 1:00:08
  6. 南国の夜(日本語) 18 1:19:27
  7. ブルー・ハワイ(英語) 21 1:31:55
  8. レイ・ナニ(ハワイ語) 24 1:44:58
  9. 月の夜は(日本語)  27 2:01:24
◎ エピローグ   30 2:11:29
(2:13:52終了)
 このDVDにはイントロダクションに続いてスタンディング・ポーズ、手の動き、足の動き、さらにはこれの組合せであるカホロなどフラの基本動作を勉強するコーナーが設けられています。そして、カホロ以外の各種動作はそれぞれの練習曲で登場した際に勉強できるようになっています。

 収録された練習曲は全部で9曲。これはVHSで発売されている3巻に収録されたすべての曲ですので、大変お買い得なソフトではないでしょうか。そして開始チャプター(区切り)の数字でお分かりと思いますが、それぞれの曲には3つのチャプターが用意 されています。

 まず最初のチャプターには曲についての紹介、歌詞を細かく区切っての歌詞の意味とフラの動き、それら区切った歌詞のメロディーにあわせてのフラの動きと実際の演奏にあわせてのフラの動き、そして全体の進行についての注意等が入っています。

 二つ目のチャプターでは全曲演奏にあわせて踊る次のチャプターの準備として、歌詞を画面に表示する・しないの選択ができるように考えられています。 そして最後のチャプターでは演奏にあわせて全曲をおどるチャプターとなっていて、これで一曲のレッスンが 終了いたします。

 最初に書きましたように、練習されるかたはDVDプレイヤーの設定によっては必要な部分を何度でも自動的に繰り返すことができるので、はやい上達が期待できますが、その意味からもこのレッ スンDVDは画期 的な教材と言えるのではないでしょうか。

選曲について
 このDVDで取り上げた曲は日本でポピュラーな曲が中心となっています。最近はフラ教室がたくさん誕生し、それぞれの教室では基本的な曲のみならずハワイでヒットしたばかりの曲を競って取り上げる傾向があります。さらにはハワイアン音楽愛好家の中でもここに取り上げられた曲を嫌うかたがかなりおられます。好き嫌いはそれぞれのかたの気持ちですので構いませんが、やはりここに取り上げられたような私たち日本人に親しみのある曲をまず楽しんでいただくのも、ハワイアン音楽と長くつき合っていく第一歩ではないかと考えます。
1.珊瑚礁の彼方
  ハワイが好きで移住してしまった英国人ジャック・ピットマンの書いたこの曲は、広く全世界に知られた名曲です。日本でもたくさんの女性歌手が好んで歌っていますが、悲恋の歌なのでフラを踊る際にフラ独特のスマイルができないという難曲です。
2.プアマナ
マウイ島ラハイナにある我が家を唄った曲で、今回の収録曲の中ではあまり知られていない曲のひとつかも知れません。 この曲に英語の歌詞を付け、さらにサビ(中間部分)までつけた 「Sea Breeze」(海からのそよ風)という曲も作られています。
3.バリバリの浜辺
これこそ日本でのみハワイアン音楽として扱われている米本土のポピュラー曲ですが、日本に入ったときに日本語の歌詞が付けられたために大変ポピュラーになりました。
4.真珠貝の歌
オリジナルはハワイ王朝時代のソング・コンテストの優勝曲「Pupu A'o Ewa」(エヴァの貝)という曲で、当然ハワイ語の歌詞が付いていましたが、ハワイ・コールズの主宰者ウェーブリー・エドワーズと作曲家のレオン・ポーヴァーがこれに英語の歌詞を付けるとともにサビも加えて「Pearly Shells 」とし、大ヒットをしました。
5.カイマナ・ヒラ
「ハワイ民謡」と紹介されていますが、オリジナルはハワイの大作曲家チャールス・E・キングの作品で、7番までの歌詞が付いていました。これをアンディー・カミングスが編集?して4番までの歌詞とし、メロディーも改変して現在のスタイルになりました。エセル中田のデビュー曲として我が国では大変ポピュラーですがハワイでは余り知られていない曲です。
6.南国の夜
これもハワイアン音楽とは無縁の「ヴェラクルスの夜」という曲でしたが、日本のハワイアン・バンドがこぞって取り上げたため、我が国ではハワイアン音楽の定番のひとつとなりました。したがってフラの振り付けも日本で付けられたものです。
7.ブルー・ハワイ
美しいヴァース(導入部のメロディー)をもつ米本土製のハワイアン音楽で、ビング・クロスビーやエルヴィス・プレスリーの歌で大ヒットをした曲ですが、ヴァース部分はほとんど演奏されません。この曲が作られる前にもワルツのブルー・ハワイという曲が存在していましたが、これまた現在ではほとんど演奏されません。
8.レイ・ナニ
フラ・ソングとしては極めて基本的な歌のひとつです。フラ・ソングの場合、恋人を花やレイにたとえることがよくおこなわれており、この曲もレイに名を借りて美しい恋人のことを歌っています。
9.月の夜は
これまた米本土製のハワイアン音楽ですが、日本語の歌詞のおかげで上記の「バリバ リの浜辺」同様というか、それ以上に我が国ではポピュラーな曲となりました。そして易しい振り付け であることも手伝って、多くの日本のフラ教室では入門曲のひとつとして取り上げられています。

DVDは映画やゲームソフトとしても有効ですが、このDVDのようにレッスン用としての使い方が最適と思いますので、ほかの会社からもフラに限らず、楽器や歌などのレッスンDVDが登場することを期待します。
マット・コバヤシ

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