「モナ・リザ」イズ
ALONE IN IZ WORLD
Israel Kamakawiwo`ole
Big Boy BBCD 5907
「モナ・リザ」イズ
ラッツパックレコード LEIR-0061
(イズラエル・カマカヴィヴォオレ)

イズのすべてを収めたCD
 このCDは1997年6月にわずか38歳1ヶ月の若さで世を去ったイズことイズラエル・カマカヴィヴォオレの総集編と も言えるアルバムです。といってもこのアルバムは普通の「総集編」にあるような過去にリリースされたアルバムから代表 的な曲を集めただけのアルバムとは全く異なり、未発表の曲や新規にアレンジされた曲を中心にに、イズの写 真集や経歴紹 介、イズ関連のニュース記事、さらにはコンピュータのスクリーン・セーバーとして使えるデータまでをもCD-ROMの形 で収録するという文字通りの「総集編」と言えます。
 もしあなたがコンピュータをお持ちでしたらこのCDを挿入してみてください。すぐに「虹の彼方」に乗ってイズのペ ージが現れますので目次から好きなページへ直行できます。イズ写真集にアクセスすると12枚の写 真を見ることができま すし、イズに関する記事を読みたい場合は26もある見出しのいずれかをクリックするとインターネット経由でそれぞれの 記事が現れます。
 コンピュータをお持ちでない方も、いままでのCD同様、このCDをプレーヤにセットするだけで13曲の音楽すべて が楽しめます。(このようにオーディオCDとCD−ROMの混在した規格を「エンハンストCD」と呼びます。)

ビルボードに登場したイズ
 1998年のユニバーサル映画「ジョー・ブラックをよろしく(原題Meet Joe Black)」の監督マーチン・ブレストはイズ の唄う「虹の彼方/この素晴らしきアロハの世界」にすっかり惚れ込み、版元と交渉してこの映画のラスト・シーンに使用 しましたが、その前年1997年にイズ生前最後のアルバムn Dis Life(レイ・レコードLEIR-0032「ヨ・コ・ヅ・ナ」)が米 本土のビルボード・マガジン・ベスト200のランキングに39週間も登場し続けるという快挙をなし、その年の「世界のミ ュージシャン」のベストテン入りも果たしました。ハワイのミュージシャンでこの栄誉に輝いたのはイズをおいて他にはお りません。

曲目紹介
 タイトルだけを見ると、以前のアルバムにも収録されていた曲が多いように思えますが、ほとんどの曲はイズが自分のウ クレレのみを伴奏に唄っているバージョンであったり、アレンジを追加して幅のある曲に変身したりと、ひと工夫をこらし た作品が集まっています。
 
1) モナ・リザ:
録音としては未完成だったのですが、イズらしい甘い歌声でアルバムのトップを飾ります。

2) カレオハノ:
義兄弟のムーン・カウアカヒ作。このイズの好きな曲を新規のアレンジでお聴き頂きます。

3) ウリリ・エ:
テンポが早いため一度「ボツ」になったテイク。改めて聴くとイズの気持ちが溢れています。

4) ハノハノ・ワレ・ノ・ナ・カウボーイ/カ・フイラ・ワイ:
未発表のカウボーイを讃えた歌と水車の歌のメドレーです。

5) ヒイラヴェ:
録音当時ハパのメンバーであったバリー・フラナガンのバックで気持ちよく唄います。

6) ヘネヘネ・コウ・アカ:
イズがウクレレの弾き語りで楽しく唄います。

7) アヒ・ヴェラ/キラキラ星:
なんと「アヒ・ヴェラ」を唄っているうちにお馴染みの「キラキラ星」の歌詞に変ります。

8) オパエ・エ:
古くからの仲間であるメル・アミナが弾くギターに乗せて唄います。

9) スターティング・オール・オーバー・アゲイン:
イズ生前最後のアルバムで彼の人生に対する気持ちを表した曲。

10) 虹の彼方:
彼のお気に入りの曲。今までのアルバムのようなメドレーではなく単独での登場です。

11) パニニ・プア・ケア:
「フェイシング・フーチャー」収録曲とは別のテイクで、語りも入っています。

12) ラ・エリマ:
彼のビデオにも入っていますが1995年ハワイ島の漁村ミロリイのコンサートで唄った思い出の曲。

13) イン・ディス・ライフ:
「総集編」としての最後の曲にふさわしい曲。新しいアレンジで収録してあります。

マット・コバヤシ 


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