研究調査内容


「『安全マップ』の活用で子どもの安全を守る春日井市」

   ー活動10周年を迎えた市民力に学ぶものー
   児童研究87、2008年、79-84

          松村 みち子  タウンクリエイター 代表

要約

 愛知県春日井市では、1998(平成10)年に発足した「春日井安全・安心まちづくり
女性フォーラム実行委員会」が中心になって、子どもの安全を守る多様な活動を続けて
いる。特徴的なのは、これらの取り組みが「ヒヤリ地図」を発展させた「安全マップ」
の活用により展開されていることである。その「安全マップ」は、昨今各地で普及して
いる防犯を目的とする「地域安全マップ」の先がけとなるものであり、「交通安全・防
犯・防災」を盛り込んでいる点で、子どもが日常生活を送る身近な空間の安全性を高め
るものになっている。活動主体は市民であり、行政と連携しながら2007(平成19)年
で活動10周年を迎えた。
 本稿では、春日井市における10年間の活動の経緯を整理し、活動を継続させている市
民力から学ぶべきことは何かについて考察する。


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