▲仮面ライダー第42話「悪魔の使者 怪奇ハエ男」より

まずは、私「らいだーまん」がなぜ女性被害者へ執着するに至ったか、動機を書かせていただきます。
 私は70年代に少年時代を過ごしたの世代ですので、物心付いたときにはもう「ライダー」のファンになっていました。
 ただ、始めはただ単純に正義のヒーローを応援していたのですが、ある時急に全身に「萌える」心が芽生えたのです。

 それは2号ライダーのハエ男登場の回で、ハエ男の気配に気付いてしまったお手伝いさんが捕まり、 両肩をしっかりと掴まれながらその顔面に白い毒液を浴びせられてしまったシ ーンを見たときでした。(上・画像)
 きれいな(今見るとそうでもないが・・・)大人の女の人が抵抗することもできずに
女性の命の顔をドロドロに汚され、「ん・・・んん・・」という今でも股間を熱くしてくれる呻き声あげて跡形もなく消されてしまう・・・
 20数年生きてきた彼女の人生を肉体もろとも瞬時に消してしまう怪人の力に感動するとともに、哀れな女性の姿に萌える気持ちを感じたのです。

 それからというもののライダーや他の特撮を見るたびに一般人の女性が襲われるのを心待ちにしてきました。
 ただ、当時は悲しいことにVTRがなかったために感動の「萌え」シーンの数々を記録できませんでした。
 そこで何とか女性達の最期の姿を記憶しようと眼を皿のようにしていたのを覚えています。
 そしてようやく私の念願が叶ったのが高校時代のことでした。一般放送で「ライダー」が再放送されたのです。
 放課後になるとすぐに帰宅し、夕方5時の放送を緊張しながら待ちました。少年時代の記憶に最新映像を上書きできるときが来たのですから。

 ハエ男がお手伝いさんを消すあのシーンや、ハリネズラスに殺人ビールスを刺され白骨化した女性、イモリゲスに舌を巻き付けられ白煙を発しながら溶かされた新妻・・・など興奮と 緊張で毎日夢を見ているようでした。
 授業中も前に座っている女の子にハエ男になった自分が粘液を浴びせている光景を想像しながら股間を膨らませ、家では夜な夜なヌイていたものです。

 その後、大学に入ってからはVTRを手に入れ、ありとあらゆる特撮ものをチェックし、女性被害者を発見してはダビングしてオカズにしていました。
 大学時代でもっとも興奮したのは、やはりこのサイトのトップにも使わせていただいたV3のドクロイノシシのときでした。
 冒頭から登場する生け贄の女性。最初この姿を眼にした瞬間から私の「溶解フェチ」のセンサーが熱く反応しました。
 泣き叫ぶ女性に突き刺さる鋭いキバ、流れ出る鮮血。そして特撮史上最高の溶解シーンが目の前に現れました。
 苦しみ悶える若い女性が顔面を牛乳状の白い粘液で覆われ、ドロドロに溶かされていき、やがて白骨化していく・・・。
 わずか2分程度の場面、しかも溶解シーンはわずかに5秒程度。でもその日はダビングしたテープで何度もイキました。
 そして決心したのです。
俺は妄想の世界の怪人になって身近にいる女性達を次々と溶かしてやるのだと。

 ネットを始めるまではこんな趣味を話せる相手は当然いるわけもなく、こんな目的で特撮のビデオを借りている自分が変なのか?と不安になるときも何度かありました。
 しかし、先行して開設した溶解フェチのための掲示板などで全国に同じような同士(?)がいらっしゃることを知り、このようなサイトを立ち上げることになりました。
 このサイトで1日も早く溶解能力を身につけ、夜な夜な若い女性達を溶解液で溶かしてやろうと思っています。皆様、よろしくお願いいたします。

1.怪人・魔人

で、前置きが長くなってしまいましたが溶解シーンを演出するアイテムを分析したいと思います。
まずこれがなくてはならないと言う必需品が怪人・魔人です。仮面ライダーでは怪人や獣人(仮面ライダー・アマゾン)などとよばれ、またグロテスクなコスチュームが話題になった「超人バロム1」では魔人と呼ばれていました。
 同時期のヒーロー物である「ウルトラマン」シリーズが全体的に「陽」のイメージが強いのに対して、仮面ライダーシリーズが「陰」のイメージで塗り込められ、常に闇が画面を包んだ印象が強いのは、主人公が悲劇のヒーローである、というのも底流にはありますが、なんと言ってもこの「怪人」の功績が大きかったと言えるでしょう。
 町中を力任せに物理的に破壊するウルトラ怪獣に対し、闇に紛れて人間世界の攪乱の為に暗躍、実験や暗殺のターゲットの目の前に突如と現れるや否や、毒液、毒ガス、細菌等得体の知れないアイテムを直接人間に浴びせて相手をドロドロに溶かして証拠を隠滅してしまう「怪人」の存在は、当時テレビに釘付けになっていた子供達に言いしれぬ恐怖感を与えたに違いありません。
 怪人達はいずれも基礎能力(頭脳・体力など)に優れた人間を捕獲し、動植物の能力をかけあわせる改造手術を施して誕生します。
 たとえばショッカー戦闘員(よく戦闘中に溶かされます)の基礎能力が人間の15倍だそうですから、怪人・魔人に至ってはとても人間が1対1で戦える相手ではありません。まして、これらの怪人に必殺技の「溶解液」が備わっていたら若い一般人の女性など何ら抵抗することもできず、瞬時に溶かされてしまうのも当然といえます。
基本的に人間を溶解できる怪人・魔人に多いのは、クモ、カニ、ナメクジ、アリ、ハエなど動物や昆虫をベースにしたものです。

2.溶解液

 では、前述の怪人・魔人が人間を溶かす時に使用するアイテム・溶解液について分析いたします。
仮面ライダーをはじめとする70年代の特撮に登場する怪人・魔人たちの必殺技として欠かせなかったのが「溶解液」です。多くは怪人・魔人たちの口、触覚、手先などから噴射され、その射程距離は15メートルに及ぶものもあります。(「さそり男」仮面ライダー・第3話)
その形態は液状、泡状の物が多く、色は液体の場合には白、黒、赤、緑、青、黄、泡の場合には白、赤、桃となかなかカラフルです。
 怪人・魔人たちの多くは誕生の際にこの溶解液の性能テストを実施します。実験台になるのは戦闘員の場合もありますが、大抵は捕獲してきた実験用の人間を使用したり、町中に出没して通りがかりの一般人を襲ったりもします。また作戦実行中に姿を目撃された場合も攻撃の対象となります。
 攻撃の対象者は悲鳴を上げたり、逃げようとしたりしますが怪人・魔人たちは情け容赦なく溶解液を浴びせます。

3.溶ける被害者

 溶解液を浴びてしまうと普通の人間はどうなるのでしょう?
時々ライダーが戦闘中に溶解液を浴びてしまうこともありますが、若干湯気が体から出ることもありますが決して溶けてしまうことはありません。しかし生身の人間ではこうは行きません。溶解液が皮膚に付着すると同時に全身の動物性蛋白質が化学変化を起こし、瞬時に液状に変化していきます。被害者たちは全身が焼けるような激痛にのたうち、断末魔の絶叫を残しみるみる溶かされていきます。
 溶解のパターンとしては、@激しく湯気を上げる、A全身が鈍く発光する、B皮膚がゼリー状の液で覆われる、C全身が泡に包まれるなどの過程を経て、@跡形もなく溶かされる、A白骨化する、B着ていた服などが残るといった悲惨な最期を迎えます。しかし、ほとんどのヒーロー物ではこれら溶解液の被害者たちが顧みられることはなく、役名はおろか台詞すらもない場合が多く見受けられます。

4.そして、女性被害者たち

 しかしながら、怪人・魔人たちにも慈悲の心があるのか溶解液の標的に子供が選ばれたことは全くと言っていいほどありません。これに関連するのかどうかはわかりませんが、普通溶かされる一般人は男性がほとんどで女性、しかも若い女が溶かされるシーンはかなり限られています。しかし、特撮史上最高の溶解シーンとの誉れ高い、仮面ライダーV3・第31話のドクロイノシシの実験台にされた女性などは「生け贄」という儀式の性格上、女性でなくては成り立ちませんし、抵抗力の弱い女性が一瞬でその美しい肉体を溶かされ醜い白骨死体や肉汁に変えられてしまう方が怪人・魔人の残酷さが一層際だつといえるのではないでしょうか。
しかし、仮面ライダーでは「スカイライダー」、ウルトラマンでは「80」が事実上の溶解シーンの終焉を迎える作品となってしまいました。80年代以降特撮番組の怪人たちはレーザー光線などが必殺技の主役となり、エキセントリックで怪奇性の強い「溶解液」は姿を消してしまったのです。必然的に女性被害者の姿も見ることができなくなってしまったのは残念と言うしかありません。

それでは、仮面ライダーや超人バロム1に代表される東映特撮番組における女性被害者達の登場パターンを例をあげながら考察してみましょう。

1.役割

 
前述したとおり、特撮番組における一般人被害者の位置付けは、怪人の能力の高さとその残忍性・怪奇性を視聴者にアピールするためと思われます。このため、怪人の誕生、作戦行動の開始時などにその能力を発揮することが多く、必然的に被害者が襲撃されるのもストーリーが始まって間もなくと言うことになります。
しかし、被害者達の役者としての扱いは低く、セリフなしはもちろん、泡や絵の具入りの液体、さらにはドロドロした粘液などを浴びせられ体中を汚されるのにもかかわらずテロップすら出ない場合も少なくありません。ちなみに溶解作品史上最高の仮面ライダーV3の「ドクロイノシシ」にドロドロにされた石原清美嬢もあれだけの体を張った演技にもかかわらず、テロップはなく彼女の名前を調べるのに苦労しました。まだ名もなき役者である女優さん達にとっては将来へのステップとは言え、これらの扱い、特に女優の命である顔を得体の知れない液体で汚される演技というのは辛い物だったに違いありません。女性被害者が男性に比べて圧倒的に少ないのはこうしたことにも要因があるのかもしれませんね。

2.登場

では、いよいよ怪人のターゲットとなる哀れな女性の登場です。
ちなみに、男性被害者は若者から老人まで年齢を問わないのですが、女性被害者に関しては40代以上のいわゆる「おばさん(失礼!)」が登場することはかなり稀で、大抵は20代の若い女性が狙われることが多いようです。怪人も若い女の方が殺し甲斐があるのでしょうか。まあ、ホラー映画でも最初に殺されるのは若い女性であることがセオリーでもあるように、若い女性を無惨に殺すことで話を盛り上げるというのは万国共通のようです。
さて、話がそれましたが、女性被害者が登場するのはストーリー開始からほぼ5分以内、遅くても最初のCMまでの間です。
彼女たちのシチュエーションは以下の通りに分類できます。

  @ 帰宅途中や偶然通りがかった所を襲われる。
  A 捕獲された後、アジトで怪人の能力テストの実験台・生贄として襲われる。
  B 怪人の作戦行動を目撃・妨害したなどの理由で襲われる。


 女性被害者の登場パターンでいちばん多いのは@でしょうか。

3.襲撃

さて、いよいよ怪人に狙われた女性のその後です。
怪人は獲物となった女性の前に立ちはだかります。女性は今まで見たこともない得体の知れない異形の生物を前に恐怖に引きつった表情を浮かべ、悲鳴をあげます。一部の女性は悲鳴をあげながら怪人から逃げようとしますが、大抵の女性は極度の恐怖心から逃げることもできなくなります。また、騒がれたり逃げられたりする前に始末する怪人も多いようです。ターゲットの女性に狙いを定めるといよいよ攻撃に移ります。ライダーとの戦闘中に発射される溶解液はなかなか命中しませんが、それはライダーの動きが素早いからで、恐怖に固まった女性などは蜘蛛の巣にかかった蝶も同然で百発百中です。
怪人は「オレ様の毒液をくらえ!」などと勝手なことを言いながら武器である特殊能力を女性に向けます。

それらは以下の通りです。

  
@ 溶解液 (色は白、青、赤、黄など多彩)
  A 溶解泡 (こちらは白が基本)
  B 溶解ガス(色は黄、黒、青など)

@ハエ男の毒液を浴びる女性 Aアルマジロ怪人の毒泡に包まれる女性 B公害ナマズの毒ガスに倒れる女性 Cイモリゲスの舌に巻かれ溶解液を注入される女性


このほか、C女性の体に蔦や舌などを巻き付けて溶かすなどという例もあります。

3.死亡

 
怪人の攻撃を受けた女性は、その後どうなるのでしょうか。
毒液、毒泡を受けた女性は、声にならない呻き声をあげながら全身を襲う激痛に悶えます。皮膚、皮下脂肪、筋肉、神経と全身の細胞をじわじわと溶かされる苦しみは次第に女性被害者の意識を朦朧としていきます。
液や泡にまみれてのたうち回っていた肉体も激しく水蒸気をあげたり、ゼリー状の物質に覆われたりしながらドロドロに溶かされていきます。
数秒もせずに、彼女たちの美しかった肉体は跡形もなく消えたり、醜い白骨となったり、着ていた服のみが残されるなど悲惨な最期を迎えます。
 ストーリー上、名もなき女性とは言え、少なくとも20数年の人生を送ってきた彼女たちの最後はこのようにわずか数秒で無惨な結末を迎えるのです。白骨が残った場合以外は文字通りこの世から跡形もなくその存在が消されてしまう彼女たち。実は行方不明になって消息すらつかめない女性達はこうして悪の組織によって消されてしまったのかもしれません。

かし                       ながら