ドクロイノシシ再び


作・恩田様



「すっかり遅くなっちゃったなぁ」

 東京西部の夜の住宅地。
女子短大生・江川友奈は、就職活動を終えて自宅アパートに向かって私鉄の駅から300メートルほどの距離を歩いていた。

 今日の面接の手ごたえは良かった。これなら無事就職出来てお母さんにも楽をさせてあげられると思う。
帰ったら貴君に電話しよう。
明日は私の20歳の誕生日を兼ねた初めてのデートだけど早く声が聞きたいから。
わくわくしちゃうなぁ、生まれて初めての恋。初めてのデート。

 そう胸を温かくしながら路地を歩く友奈だったが、ふと誰かが見ているような悪寒を感じてリクルートスーツに包まれた初々しい体をすくませる。 
 
 市街地ではあるものの大規模な霊園や米軍基地が近く、私鉄駅自体も各停と各駅停車運転する準急しか停車しない為、あたりは静まり返っている。
友奈もスラリとした体をリクルートスーツに包み込み、ストッキングに包まれた美しい足に履かれたパンプスをこつこつさせながら、その夜の不気味さにバッグをぎゅっと持って歩みを速めていく。

「うひひひひひひひ」

突然何やら不気味な声が住宅地に響き渡った。

それにはっと振り返る友奈。
不安げなその顔はあどけなさが残るポニーテールで、かわいい吐息を吐きながら、ぎゅっとシャツカラーのブラウスの上から両手を握ってバストに押し当ててとくとくという胸の鼓動を静めようとする。

 振り返っても暗い住宅地があるだけ。友奈はしばらくあたりを見回していたが、やがて気のせいだと思い込むことにして家路に急ごうとした。

と、前を向いた彼女の前に、ああ、このサイトではおなじみの異形の存在、巨大な牙をはやした白く不気味に光る怪人ドクロイノシシが友奈の前に立ちふさがっていたのだ。

「あっ」

友奈は悲鳴を上げようとしたが、すぐに背後から黒骸骨の戦闘員に口をふさがれ、必死でもがくものの「うっ、んーーーーーー」と目を固く閉じたかわいらしい顔とふさがれた口からはくぐもった恐怖におびえたかわいい声しか出ない。

「極上の獲物だ。すぐにこの娘が我々改造人間の培養装置に耐えられるのか確かめるのだ」

ドクロイノシシはそういうと、彼女のリクルートスーツの中の、必死でぴくんと閉じ合わせている魅力的な太ももを牙で開かせて、パンティストッキングに包まれたピンクのショーツに悍ましい牙をあてがい、その膨らんだ陰唇の間を探り当てるようゆっくり前後させる。

「ん・んっ・ん・んんんんんんんっ」

 悲鳴が切羽詰まったものになっていき、友奈は顔を真っ赤にして必死で悍ましい魔の手から逃れようと顔を左右に振ってもがくが、骨戦闘員の圧倒的力によってその魅力的な体は締め上げられていく。

(やめてっ、お願い、そんなところ触らないでっ)

 ドクロイノシシが柔らかな割れ目を擦り上げるのに連動させるように、骨戦闘員が純白のブラウスの上から友奈のバストをぎゅっと揉み上げ、友奈はびくんと体を反応させる。
 骨戦闘員は友奈に愛液の分泌を促すように、ブラウスのボタンを引きちぎり、むき出しにされた薄いピンクのふんわりと優しく乳房を包み込むブラジャーを下にずらすと、ぷるんと花恥ずかしい?カップのかわいい乳房が弾むようにむき出しになって冷たい外気に触れ、20歳の女の子らしい柔らかな乳首を、黒骸骨の指が乳首ごと捉え、ほぐすように愛撫し始める。

「うっ、んっ、うううっ、うんんんんんんんっ」

 友奈は全身をぴくんぴくんと痙攣させながら悍ましい刺激に苦悶し、頭の中では大好きな彼氏を思い出して健気にも助けを求めていた。
黒骸骨の刺激に花開く様にかわいい乳首が膨らみ、柔らかなヴァギナがきゅんと収縮し、貫くような赤い刺激とともにまだ性経験のない処女の体を貫き、ちゅっとショーツとパンスト越しに香ばしい女の子の匂いとともにエキスがドクロイノシシの牙に触れる。

「駄目だな。この娘のエキスは培養にふさわしくない。だが喜べ。お前はその死をもってこのドクロイノシシの養分となるのだ」

友奈の目が恐怖に見開かれる。

「んん、んん、んんんんんん」

 友奈は必死で叫びながらもがいた。助けて、お願い殺さないで。家に帰りたい、貴君に会いたい。お母さん、お母さん…。

 もがく友奈の固く閉じた目から大粒の涙が流れ落ちる。
死にたくない、生きたいと必死で抵抗する友奈。だが、ドクロイノシシは彼女の目の前に立ち、友奈のむき出しの震える乳房に牙を突き刺したのだ。

「んんんんんんんんんん」

 友奈は体をのけぞらせ、未曽有の体を貫くような激痛に苦悶の声を上げた。
牙は、友奈のまだ誰にも触れられていない、昨日お風呂で優しく自分の指で洗ったときに快感を感じた敏感な乳首を割る様にして乳房を貫き、鮮血が流れ出る。
ぐさりと突き刺さった牙はそのまま上下に動き、友奈は「ん、ん、ん」と上下に痙攣した。
やがて刺痛とは別に乳房を内部から焼き尽くすような激痛が走って、友奈は顔を左右に振りながら「んん、んん、んんんんんん」と喘ぐような悲鳴に代わっていった。

 もう声を出せないだろうと髑髏戦闘員が口から手を離すと、

「あああっ、痛いっ、助けて、うっ、痛いよぉ。うううっ、お母さん」

と喘ぐような艶さえ感じるようなかわいい悲壮に満ちた悲鳴が聞こえてきた。

 じゅわぁあああっという音とともに乳房から煙が上がり、皮膚が溶けて乳首と一緒に落ちてむき出しの敏感な組織が白く変色して流れていく。すさまじいまでの乳房の激痛を感じながらもこれまで一生懸命生きていた友奈は恐怖、苦悶の中で健気に必死で生きようとしていた。

「おか・・・さん・・・たかし・・・くん・・・いたい・・・」
 薄れゆく意識の中でひきつる様に苦しむ表情の中で力なく左右にもがくかわいい顔の表面は既に変色し、残虐な悪魔によって理不尽にこの世から消えなければいけない何の罪もない20歳の女の子の無念の表情を一瞬映し出した。

 乳房が溶ける激痛とともに走る痙攣を快感と誤認したのか、力を失って広がっていた結局好きな人を受け入れることのなかった処女膣が最後にきゅんと収縮し、ちゅっと愛液を出したが、その直後に膣を支える筋肉が流れ出し、陰唇から白い液体が流れ出し、やがてぴくんという最後の痙攣とともに友奈だったものの体は完全に崩れ流れ始め、怪人の足元には哀れな白骨が転がっていた。

「友奈、まだかしら。駅でこれから帰るって電話したのに…」
アパートで友奈の母親はテレビを見ながらふと不安を感じていた。

(おわり)