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自閉症の世界はまだわからないこと、理解できないことがたくさんあります。
マサシの本当の気持ちはどうなんだろうと、いつも考えてしまいます。
マサシを通して見た自閉症の世界を紹介したいと思います。
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自閉症の人は時間の経過を理解したり、出来事と関連づけて考えたりすることがむず
かしいのです。
現在は明日には過去になり、明日は現在になり、そして過去になるという理屈をマサ
シはわかっています。理屈と実際に理解できているということとは別のようです。
時間は止まったりはしない。何もしなくても時は流れていく。私達は普段そんなこと
は意識しなくても混乱せずに毎日を送っています。でも自閉症の人は目に見えない時
間の経過を理解することがむずかしく、そのために“待つ”ことが苦痛になったり、
時間に対して強迫的になったりします。
マサシがある時「三次元の世界へ行きたい」と言ったことがあります。“三次元の世
界”とは時間のない世界です。私達の生きているこの世の中は“四次元の世界”つま
り時間があるわけです。「三次元」の意味は何かで読んだか、聞いたりしたのでしょ
う。時間のない“三次元の世界”に行きたいなんて、時間が流れていくことに対して
の戸惑いや苦しさがあるのでしょうか。それとも単に興味をもって言っただけなのか。

比較的安定した状態の時は待つこともそんなに苦にはならないけど、不安定な状態の
悪い時は1分でも待てないこともあります。
5〜6年前いろいろなことが重なって、一番苦しんでいた大変な時期がありました。
ちょうど2000年の新しい年を迎えた時です。「1999年から2000年になって、千の
位まで変わったから苦しい」と言うのです。そして何をしても「待てない」を繰り返
していました。何か時間の経過に混乱し、苦しんでいるようでした。
もちろんそれだけではなく、他に不安なことなどいくつもの要因が重なったためだけ
ど、私達から見たら何でもないようなことでも強く意識するみたいです。
誕生日がきて1つ年をとる、新年を迎えて年が変わる、そういったことが高いハード
ルを飛び越えるような気持ちなのでしょう。
2000年から2001年に変わる時は「21世紀になる年」なので、少し意識してたけど
大丈夫でした。もう大きな変わり目はないし、マサシ自身も「これからは大丈夫」と
言っています。

これは最近のことで、以前は年が変わるのを楽しみにしていました。
大晦日の夜お風呂からあがって、自分の腕時計を持ってテレビの前に座ります。家族
が見ている居間のテレビではなく、別の部屋でひとりで見ます。見るのは「紅白歌合
戦」で、それが終わると「ゆく年くる年」を見ながらカウントダウンを待ちます。
そして新しい年に変わると出てきて「おめでとうございます」とあいさつ。それから
年越しそばを食べて歯をみがいてから寝る。これが例年の大晦日のセレモニーでした。
最近は少し変わってきましたが、新年を迎えるのはやはり特別なことのようです。