第80号(2015年秋)






政活費アンケート
交付額  月10超〜30万円51%

丸尾は昨年12月に発行した「ほうれん草通信」で政務活動費等に関するアンケート調査を実施しました。県議会として、県民、市民から広く意見を聞く意思が見られないことから、独自で実施することにしました。回答数は237名。ご協力をいただき本当にありがとうございました。
現在の政務活動費の交付額は月45万円ですが、アンケートでは、20超〜30万円が多く27%、10万超〜30万円までが51%になります。これだけ大きな問題を起こしたので、半額位が妥当だと考えている方が多いようです。


「酒あり懇親会費」への支出は84%が反対

今年度から親族を事務所スタッフにすることは禁止になったので、コメントは割愛します。 お酒を伴う懇親会費の支出は84%が反対。お酒が無い場合の懇親会費も50%が反対です。
事務所修繕費の支出は54%が反対、視察時の手土産代は69%が反対です。カーリース料の支出は、88%が反対。県政報告紙の作成費の支出は66%が賛成、一部支出可は19%、反対は15%でした。


<まとめ>

政活費交付額について、県議会では「さらに1割減額するかどうか」検討することになっています。市民意識とは、かけ離れていますが、政活費問題の一旦のけじめとして、最低でもさらに2割は減額する必要があると考えます。政活費が有効に使われているという判断が出来た時点で再検討。
懇親会費の支出については、市民の理解を得ることは難しく廃止が妥当だと考えます。懇親会がとても意義ある会合ということであれば、参加費は認めず交通費だけ認めるというのも一案です。
視察時の手土産代は、本人の気持ちの問題でもあることから私費で出せばよく廃止が妥当だと考えます。どうしても支出するのであれば、上限1件千円までなど一定の制限をかけた方がいいでしょう。
カーリース料は反対が88%もあります。議会内でカーリース料を禁止するという合意を取ることは難しいことから、1年間の調査使用時間/1年間の総時間で按分してはどうかと提案しています。
県政報告紙の作成費用は、県政報告と本人の宣伝が混在しています。目的外のものを外し、按分した支出は妥当だと考えますが、選挙直前の県政報告紙の作成を自粛するなど検討する余地があります。



この間進んだ県議会改革

昨年7月の野々村元県議の号泣会見から、マスコミや丸尾の調査により、政務活動費による切手の大量購入や寄付行為など県議の不適切な支出が次々と明らかになりました。 その問題を追求する市民オンブズ3団体やマスコミなどの動きと共に、多くの市民の声に押され、県議会は下記のように政活費を見直しました。
今年度から収支報告書や会計帳簿がインターネット上で公開され、来年度から領収書など全ての提出資料が、ネット上で公開されます。現在でも領収書、視察報告書などは、県議会に行けばいつでも閲覧でき、そのコピーを請求することができます。
また、丸尾が問題提起していた県議会開催時に支給されるお手盛りの交通費は、実費に近い形に見直され、県議会開催時の宿泊料、視察時の宿泊料も実費になりました。
課題として残っているのは、市民感覚からかけ離れた懇親会費や高級車のカーリース料を政活費から支出している議員がいることなどです。また、議員の発言回数や内容などの議員活動を評価することで、政活費もより有効に使われていくようになります。
皆さんも、政活費を誰がどのように使っているのか、議会でのどのような発言を行っているのか等についてチェックをお願い致します。http://www.hyogokengikai.jp/




選挙区における一定の勢力のまとめ役に
尼崎市議 酒井 一

丸尾さんとは本当に長い付き合いになりました。二十数年。途切れることなく、課題を共有して続いた相手はそういません。その中で丸尾さんについて思う事は、彼の掲げる正義が年月を経るにつれて分厚く、大きくなっていくことでした。オンブズマン的活動と環境派議員であることは最初から丸尾さんの両翼でしたが、人権、平和などへ活動の範囲が広がるにつれて、人への理解も深みを増す。ああ、政治家というのも友達にして悪いとは限らないと思わせてくれる数少ない人です。県会議員は、選挙区の中の一定の勢力のまとめ役になることも仕事です。まだまだ大きくなっていくことで、その役目、果たしてください。期待してます。



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