第67号(2010年春号)






自民党県議団
政党交付金が入った政治資金でスナック利用
公私の区別をきちんとせよ


自民党の政治資金収支報告書などを公開すると以下のようなことがわかりました。
 2006年度、自民党は約168億円の政党交付金を受け取り、そのうち、約2000万円を兵庫県自由民主党支部連合会に交付金として支払いました。兵庫県自由民主党支部連合会は、会費・寄付なども収入とした上で、兵庫県自由民主党議員団に232万円の政治資金を寄付しました。
兵庫県自由民主党議員団の収支報告書では、支出先が女性名のものが8件約60万円、クラブでの支出が1件(約26万円)ありました。
 そこで、資料にある女性名と所在地が書かれているところに、丸尾が訪ねたところ、いずれもスナックであることがわかりました。
つまり、税金が原資である政党交付金が間接的に入った会計で、スナックやクラブでカラオケをし、酒食をしていたのです。
そこで、丸尾は、総務省に対し、スナックなどを含め飲食代として使用した約200万円を当該団体会計に返還するよう求める申し入れ書を提出しました。
 今後は、政治資金であっても、税金が原資の政党交付金が含まれていることを理解した上で使うべきです。


行政委員会報酬は月額から日額へ見直しを
兵庫県・尼崎市は全国でも高額

昨年1月大津地裁において、「選挙管理員会委員など行政委員会委員の勤務実態が、常勤職員とかけ離れており、常勤職員と同じように報酬を月額で支給することは地方自治法に反し違法である」(要旨)という判決が出ました。
そこで、兵庫県と尼崎市の行政委員会委員報酬等を調べて見ました。兵庫県の選挙管理員会委員報酬は、月額29万円で、類似17団体の中では、4番目に高額で、平均額と比べ7万円ほど高くなっています。教育委員会、公安委員会など他の委員会も同様の水準です。
先ほどの大津地裁の判決を受け、北海道、神奈川県、大阪府など、決して少なくない自治体が、委員報酬の見直しを始めました。
ちろん、教育委員会委員や監査委員のように仕事内容が多岐にわたり、日常調査をしなければならないのであれば、月額報酬のままにするということも考えられます。そのことを含め、とにかく高額な報酬の見直しの検討を進めるべきです。(尼崎市は、報酬を月額から日額に見直しするのかどうかは不明ですが、報酬等懇話会を開催し、委員報酬を見直していくことを決めました。)


衆議院議員選挙で田中康夫さんを応援
みどりの政治にも関わっていきます

丸尾は、今回、新党日本の田中康夫さんを応援しました。今まで、政党の候補を全面的に応援したことはありませんでしたが、今回の選挙が利権・談合政治から、人に優しい政治に大転換する大きな契機になるであろうこと、自民党政権で重要な役割を果たしていた尼崎の政治状況を変える選挙であったこと、自らスーパー無党派と述べているように田中さんが利益団体や組織を代弁する政治家ではないこと、何より長野県知事として、車座集会や30人学級を先駆的に実施し、長野だけではなく全国の流れを変える大きな役割を果たしてきたことから、田中さんを全面的に応援することを決めました。皆が応援すれば、選挙に勝てる可能性があったことも、応援した理由のひとつです。
今後、丸尾が政党候補を応援していくのかと疑問が出てくると思いますが、次のように考えています。
日本には、環境問題を最優先に考え、持続可能な社会を目指す政党が存在しません。もしも、ヨーロッパを中心として世界の主要な国々に存在する「みどりの党」が、日本に作られるのであれば、私も全面的に支援していきたいと思っています。また、みどりの党の政治理念(環境・教育・福祉重視、公正・公平、非暴力等)に近い候補者であれば、支援、協力していきたいと思います。その流れの中で、みどりの未来(http://www.greens.gr.jp/) という県議のいなむら和美さんが代表を務める政治ネットワークにも参加しています。
但し、丸尾は今後も政党に所属せず、無所属・市民派として活動を続けていくつもりです。


インフルエンザ時の解熱剤、かぜ薬(アスピリン、メフェナム酸、ジクロフェナクナトリウム)は危険
県議会政務調査費 領収書全面公開 自民党の反対で未だに実施できず


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